セッション情報 |
口演
肝癌 ラジオ波(HCC RFA)
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タイトル |
O-169:中割れ式コンベックスプローベを用いたバイポーラRFAアプリケータ複数穿刺法の検討
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演者 |
榊原 充(大阪府立成人病センター肝胆膵内科) |
共同演者 |
今中 和穗(大阪府立成人病センター肝胆膵内科), 宮崎 昌典(大阪府立成人病センター肝胆膵内科), 石原 朗雄(大阪府立成人病センター肝胆膵内科), 木村 治紀(大阪府立成人病センター肝胆膵内科), 片山 和宏(大阪府立成人病センター肝胆膵内科) |
抄録 |
【目的】ラジオ波熱凝固療法(RFA)は小型肝細胞癌に対する局所療法の標準治療の一つである.バイポーラRFAシステムは2012年9月に保険適応となり,当院でも2013年4月に導入し試用している.このシステムでは一度に複数本の穿刺針を用いた熱凝固療法が可能であるが,それぞれの針を約15mm間隔に穿刺留置する必要があり,多くの施設では小型で操作性の良いマイクロコンベックスを用いて穿刺が行われている.しかし,マイクロコンベックスは画質が悪く,刺入部が触子面から離れているため刺入部付近の情報が得られないという欠点がある.そこで我々は,中割れ式コンベックスプローベを用いて従来よりも簡便かつ安全に複数針を刺入できるか検討した.【方法】1)中割れ式コンベックスプローベを用いて1針目を刺入した後にアタッチメントから刺入針を外し,その外側から2針目を刺入した.その際,1針目をプローベの中割れ部分に挟むようにして固定し刺入した.2)従来型の穿刺アタッチメントを改良し,14mm間隔で2本同時並行に穿刺可能な2チャンネルアタッチメントを試作した.ファントムを用いて試作アタッチメントによる同時穿刺が可能か検討した.【成績】1)中割れ式コンベックスプローベを用いると,刺入部付近から標的部位まで針先端を良好に描出できた.また,1針目の全容を描出しながら正確に約15mm間隔を置いて並行に2針目を刺入することが可能であった.2)試作アタッチメントを用いると針をアタッチメントから外す操作が不要であり,走査面を移動させること無く正確に14mm間隔で2針を平行穿刺することが可能であった.また,穿刺時から凝固中に至るまで針の位置を固定したまま継続観察でき,安全性も高いことが示唆された.【結論】中割れ式コンベックスプローベを用いたバイポーラRFAアプリケータの複数穿刺はマイクロコンベックスを用いる方法よりも視認性に優れ,2本を保持しながら凝固域の観察が可能な安全性の高い方法である. |
索引用語 |
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