セッション情報 | 口演胃腫瘍-臨床-2(内科) |
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タイトル | O-216:PEGチューブ交換時に観察されるポリープ病変の検討 |
演者 | 藤田 篤代(愛晋会中江病院内視鏡治療センター) |
共同演者 | 中江 遵義(愛晋会中江病院内視鏡治療センター), 中路 幸之助(愛晋会中江病院内視鏡治療センター), 熊本 光孝(愛晋会中江病院内視鏡治療センター), 加藤 寛正(愛晋会中江病院内視鏡治療センター), 松山 健次(愛晋会中江病院内視鏡治療センター), 大林 倫子(愛晋会中江病院内視鏡治療センター), 巽 陽一(愛晋会中江病院内視鏡治療センター), 西山 秀樹(愛晋会中江病院内視鏡治療センター), 淀澤 美樹子(愛晋会中江病院内視鏡治療センター), 清水 達也(愛晋会中江病院内視鏡治療センター), 塩谷 昭子(川崎医科大学消化管内科), 中江 聡(愛晋会中江病院内視鏡治療センター) |
抄録 | 【目的】胃瘻(PEG)交換時の胃のスクリーニング検査で新たな病変が発見され躊躇する場合がある.その中に胃のポリープ病変がある.【方法】2009年8月から2013年3月まで当院でのべ195例の胃瘻交換があり,15例(7.6%)に胃ポリープ病変を認めた.そのうち胃底腺ポリープのみの症例を除く8症例を後ろ向きに検討した.【成績】平均年齢72.2歳(48歳から90歳),男性2例,女性6例.基礎疾患は脳梗塞が4例,くも膜下出血が1例,正常圧水頭症1例,低酸素脳症1例,肝性脳症1例であった.形態は1sp型が7例,粘膜下腫瘍(SMT)様隆起が1例であった.部位はバンパーの直下が3例,胃体上部小彎前壁側が3例,胃体上部小彎後壁側が1例,穹窿部が1例であった.組織型過形成が6例,異所性胃底腺が1例,不明(SMT)が1例であった.治療は経過観察が7例で,瘻孔部を塞ぐ形に増大しEMRを施行した症例が1例あった.【結論】概ねバンパー周囲のポリープ病変はバンパーによる機械的刺激によるポリープと考えられた.増大し瘻孔をふさいでくる場合,出血を伴う場合はEMRが必要と考えられた.今後バンパーの形状の改良も考えられた.これらの病理組織は過形成であったが,色調は通常の過形成と異なり赤みは強くなかった.この様なポリープは全例出来るわけではなく,どの様な症例が出来やすいか,今後検討が必要と考えられた. |
索引用語 |