セッション情報 | 口演膵癌 その他 |
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タイトル | O-228:切除不能膵癌患者の栄養指標におけるパンクレリパーゼ製剤の効果の検討 |
演者 | 斎藤 友隆(東京大学消化器内科) |
共同演者 | 平野 賢二(東京大学消化器内科), 梅舟 仰胤(東京大学消化器内科), 齋藤 圭(東京大学消化器内科), 松川 美保(東京大学消化器内科), 川畑 修平(東京大学消化器内科), 高木 馨(日本赤十字社医療センター消化器内科), 渡邉 健雄(関東中央病院消化器内科), 高原 楠昊(東京大学消化器内科), 濱田 毅(東京大学消化器内科), 水野 卓(東京大学消化器内科), 宮林 弘至(東京大学消化器内科), 毛利 大(東京大学消化器内科), 佐々木 隆(東京大学消化器内科), 木暮 宏史(東京大学消化器内科), 山本 夏代(東京大学消化器内科), 中井 陽介(東京大学消化器内科), 多田 稔(東京大学消化器内科), 伊佐山 浩通(東京大学消化器内科), 小池 和彦(東京大学消化器内科) |
抄録 | 【目的】進行膵癌症例の多くは膵外分泌機能低下に伴う消化吸収能力低下を来たすと思われるが,パンクレリパーゼ製剤(リパクレオン)がそのような症例の栄養状態改善に有効か検討した報告は本邦で乏しい.我々は切除不能膵癌化学療法施行症例にパンクレリパーゼ製剤を投与し,栄養指標に与える効果を明らかにすることを目的とした.【方法】(1)膵癌の初回化学療法開始時にパンクレリパーゼ製剤を導入した47例(男女比=28:19,平均67.1歳),(2)既に化学療法を導入された後にパンクレリパーゼ製剤を開始した23例(男女比=11:12,平均69.6歳),について投与前と8週後のBMI,アルブミン(Alb),プレアルブミン(PreAlb),総コレステロール(T.chol)の推移を調べた.また(1)のHistorical controlとして,(3)パンクレリパーゼ製剤非投与の化学療法施行症例57例(男女比=37:20,平均67.0歳)のBMI,Albの化学療法前,8週後の推移を調べた.【成績】(1)投与前後でBMI:21.7→21.5(p=0.184),Alb:3.52→3.60g/dl(p=0.193),PreAlb:17.8→17.4mg/dl(p=0.822),T.chol:168.2→163.5mg/dl(p=0.456),(2)投与前後でBMI:19.4→19.1(p=0.244),Alb:3.39→3.37g/dl(p=0.862),PreAlb:20.5→14.4mg/dl(p=0.286),T.chol:163.8→142.1mg/dl(p=0.023),(3)の症例の化学療法前後でBMI:21.6→21.0(p=0.0002),Alb:3.66→3.68g/dl(p=0.669)だった.(1)と(3)の症例の化学療法前後のBMI比,Alb比(後/前)の平均の比較では,BMI比:0.991vs0.971(p=0.041),Alb比:1.029vs1.008(p=0.370)だった.【結論】膵癌化学療法施行例において,化学療法導入時からのパンクレリパーゼ製剤投与は8週後の栄養状態を良好に保つことに寄与する可能性が示唆された. |
索引用語 |