セッション情報 口演

胆道癌 診断

タイトル O-234:

経乳頭的胆嚢胆汁細胞診の検討

演者 村上 冴(神戸大学大学院肝胆膵外科)
共同演者 味木 徹夫(神戸大学大学院肝胆膵外科), 岡崎 太郎(神戸大学大学院肝胆膵外科), 松本 拓(神戸大学大学院肝胆膵外科), 吉田 優子(神戸大学大学院肝胆膵外科), 篠崎 健太(神戸大学大学院肝胆膵外科), 浅利 貞毅(神戸大学大学院肝胆膵外科), 後藤 直大(神戸大学大学院肝胆膵外科), 新関 亮(神戸大学大学院肝胆膵外科), 木戸 正浩(神戸大学大学院肝胆膵外科), 松本 逸平(神戸大学大学院肝胆膵外科), 福本 巧(神戸大学大学院肝胆膵外科), 塩見 英之(神戸大学大学院消化器内科), 増田 充弘(神戸大学大学院消化器内科), 有坂 好史(神戸大学大学院消化器内科), 久津見 弘(神戸大学大学院消化器内科), 具 英成(神戸大学大学院肝胆膵外科)
抄録 【目的】胆嚢癌は予後不良な疾患であり外科切除が唯一の治療方法である.しかし画像検査において,胆嚢腺筋症や胆嚢炎,胆嚢ポリープといった様々な良性疾患と鑑別困難なことも少なくない.我々は術前検査として経乳頭的胆嚢内胆汁細胞診を施行しており,その有用性について検討する.【方法】2007年1月から2013年3月の間に,術前胆汁細胞診を施行し,切除した胆嚢疾患46例を対象として,retrospectiveに術前胆汁細胞診の有用性を検討した.細胞診はClassIV,ClassVまたはsuspiciousおよびpositiveを陽性と判断した.【結果】胆嚢管カニュレーションは32例に試み,27例で挿入可能であった.術前に経乳頭的胆嚢胆汁細胞診は27例(GB群)に施行し,総胆管胆汁細胞診のみ施行した症例(CBD群)は19例であった.最終診断はGB群では良性疾患が13例,胆嚢癌が14例であり,CBD群では良性疾患が7例,胆嚢癌が12例であった.細胞診の平均施行回数はGB群で1.6回であり,CBD群で1.5回であった.GB群で陽性例は9例であり,うち2例は偽陽性であった.CBD群で陽性例は3例であり,偽陽性は認めなかった.感度はGB群で50%,CBD群で25%であり,陰性的中率はGB群で62%,CBD群で43%であった.正診率はGB群で67%,CBD群で57%であった.また細胞診の結果は腫瘍の進行度や病理学的特徴と相関を認めなかった.GB群のうち胆嚢内胆汁細胞診と総胆管胆汁細胞診を共に施行した症例は9例あり,胆嚢内胆汁細胞診を追加することで癌と診断できた症例は2例であった.【結語】胆嚢にカニュレーションし,胆嚢胆汁を採取することで感度が上昇した.一方で陰性的中率はGB群で改善するものの除外診断を行うには不十分であった.
索引用語