セッション情報 | 口演胆道癌 診断 |
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タイトル | O-235:肝腫瘤に対する超音波内視鏡下穿刺吸引組織診(EUS-FNA)の有用性の検討 |
演者 | 関根 匡成(愛知県がんセンター中央病院消化器内科) |
共同演者 | 水野 伸匡(愛知県がんセンター中央病院消化器内科), 原 和生(愛知県がんセンター中央病院消化器内科), 肱岡 範(愛知県がんセンター中央病院消化器内科), 今岡 大(愛知県がんセンター中央病院消化器内科), 丹羽 康正(愛知県がんセンター中央病院内視鏡部), 田近 正洋(愛知県がんセンター中央病院内視鏡部), 田中 努(愛知県がんセンター中央病院内視鏡部), 石原 誠(愛知県がんセンター中央病院内視鏡部), 永塩 美邦(愛知県がんセンター中央病院消化器内科), 與儀 竜治(愛知県がんセンター中央病院消化器内科), 堤 英治(愛知県がんセンター中央病院消化器内科), 藤吉 俊尚(愛知県がんセンター中央病院消化器内科), 佐藤 高光(愛知県がんセンター中央病院消化器内科), 坂本 康成(愛知県がんセンター中央病院消化器内科), 清水 泰博(愛知県がんセンター中央病院消化器外科), 谷田部 恭(愛知県がんセンター中央病院遺伝子病理診断部), 細田 和貴(愛知県がんセンター中央病院遺伝子病理診断部), 山雄 健次(愛知県がんセンター中央病院消化器内科) |
抄録 | 【目的】超音波内視鏡下穿刺吸引組織診(EUS-FNA)は現在,悪性腫瘍の確定診断・病期診断など治療方針の決定において重要な手段となっている.膵腫瘍,縦隔領域では第一選択として用いられているが,肝領域に関しては経皮的アプローチが第一選択とされ,EUS-FNAによる肝腫瘤性病変の診断に対しての報告は散見されるのみである.今回,肝腫瘤性病変に対するEUS-FNAの有用性について検討した.【対象・方法】2000年4月から2012年9月までに当院で肝腫瘤に対してEUS-FNAを施行された95例で,内訳は男:女50:45,平均年齢63歳(35-83),平均腫瘍径36mm(5-139),左葉:右葉:S1=63:20:4であった.対象の原発巣,穿刺経路,施行理由,正診率,安全性について検討した.【成績】原疾患の内訳は膵癌32例,肝内胆管癌(術後含む)29例,胆嚢癌14例,原発性肝細胞癌6例,原発不明癌4例,膵内分泌腫瘍3例,肝腫瘤2例,肺癌,乳癌,悪性リンパ腫,膵粘液性嚢胞腫瘍各1例であった.穿刺経路は胃67例,十二指腸球部18例,食道4例,空腸1例であった.施行理由は化学療法前のエビデンス取得が63例と最も多く,鑑別診断24例,術前5例,エタノール注入療法3例であった.正診率は88.4%(84/95例)であった.合併症はエタノール注入療法による肝膿瘍を1例に認めた.【結論】EUS-FNAは肝腫瘤性病変に対しても安全に実施可能であった.特に原発巣穿刺困難例や原発巣不明癌に対しては診断と治療方針の決定に有用であり,考慮すべき検査法と考えられた. |
索引用語 |