セッション情報 口演

胆道癌 化学療法

タイトル O-238:

非切除進行,再発胆道癌に対するGEM,S-1段階的治療の成績

演者 味木 徹夫(神戸大学肝胆膵外科)
共同演者 岡崎 太郎(神戸大学肝胆膵外科), 村上 冴(神戸大学肝胆膵外科), 吉田 優子(神戸大学肝胆膵外科), 篠崎 健太(神戸大学肝胆膵外科), 松本 拓(神戸大学肝胆膵外科), 松本 逸平(神戸大学肝胆膵外科), 新関 亮(神戸大学肝胆膵外科), 浅利 貞毅(神戸大学肝胆膵外科), 後藤 直大(神戸大学肝胆膵外科), 木戸 正浩(神戸大学肝胆膵外科), 福本 巧(神戸大学肝胆膵外科), 豊田 昌徳(神戸大学腫瘍・血液内科), 具 英成(神戸大学肝胆膵外科)
抄録 【目的】教室ではこれまでに非切除進行,再発胆道癌に対し同様に1次治療としてgemcitabine(GEM)(またはGEM+CDDP),2次治療としてS-1を投与する段階的治療を施行してきた.最近,非切除例,再発例の化学療法の成績の差異が論点となっているため,今回,自験例におけるこれまでの各々の治療成績を検討した.【方法】2002-2012年に治療した非切除胆道癌90例,再発胆道癌41例を対象とした.1次治療としてGEM 1000mg/m2を3投1休を1コースとして投与,画像上GEM不応と判断した時点でS-1投与に変更した.S-1は体重換算で80~120mg/body/日で4投2休で投与した.GEMによる術後補助療法後の再発例8例は再発後にS-1を投与した.【成績】非切除例の癌部位は肝内胆管20,肝外胆管30,胆嚢39,乳頭部1,再発例での原発部位は肝内胆管2,肝外胆管26,胆嚢10,乳頭部3で,非切除例では胆嚢癌が,再発例では肝外胆管癌が最多であった.非切除例の1次治療はGEM 82例,GEM+CDDP 7例,GEM+S-1 1例であった.非切除例の1/3/5生率は29.4%/4.0%/4.0%,再発例の1/3生率は26.3%/6.7%であり,両者に差はなかった(p=0.66).部位別では肝外胆管癌が胆嚢癌,肝内胆管癌に比べ良好な生存率を示した(p<0.01).2次治療S-1移行率は非切除例16.7%,再発例60.6%で,再発例で有意に高率であった.また,非切除例の2次治療S-1投与が平均2.5コース(0-12コース)に対し,再発例は平均4.8コース(1-32コース)であった.2次治療の有無別に生存率を検討すると,非切除例では2次治療の影響は無く(p=0.82),再発例では2次治療有りの生存率が有意に良好であった(p<0.01).【結論】胆道癌非切除,再発例に対する化学療法の成績は,生存期間としては同等だが,再発例では2次治療への移行率が高く,投与期間も長期で,一方,非切除例では2次治療移行率が低く,投与期間も短かった.
索引用語