| セッション情報 | 
    口演 
        膵 IPMN 2
        
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    | タイトル | 
    O-265:IPMN非切除例の予後:A retrospective cohort study
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    | 演者 | 
    三島 沙織(国立国際医療研究センター消化器内科)     | 
  
  
    | 共同演者 | 
    川添 彬人(国立国際医療研究センター消化器内科), 永田 尚義(国立国際医療研究センター消化器内科) | 
  
  
    | 抄録 | 
    【目的】切除適応因子を有するIPMNを切除せずに長期経過観察した場合の予後は不明である.今回,IPMN非切除例の膵癌死・他病因死の累積死亡率およびリスクを検証する.【方法】過去10年間のIPMN症例のうち,初回診断時に膵癌を伴わず,定期的な画像経過観察中に手術を行わなかった281人を解析対象とした.死因を問わない全死亡をイベントとするoverall survivalと膵癌死をイベントとするdisease-specific survivalの生存時間解析を行った.高齢者(70歳以上),手術適応因子(HRS)による違いをlog-rank検定にて解析し,さらにCox Proportional modelにて年齢,性別,HRSで調節したadjusted hazard ratio(aHR)を計算した.【結果】平均観察期間は64カ月で26人(9.3%)が死亡した.全体の5年生存率は92%(95%CI:88-95)であり,高齢者では90%,非高齢者では96%(P=0.06),HRS(+)群では87%,HRS(-)群では92%(P=0.26)であった.多変量解析では,年齢(aHR:1.1,95%CI:1.02-1.13,P<0.01)がoverall survivalと独立して関連する因子であった.一方,観察期間中に膵癌死は9人(3.2%)であった.5年累積膵癌死亡率は3%であり,高齢者では4%,非高齢者では3%(P=0.56),HRS(+)群では13%,HRS(-)群では3%(P<0.01)であった.【結論】新ガイドラインにおける切除適応因子は膵癌死の予後を予測する有用な指標であるが,overall survivalを規定はしなかった.     | 
  
  
    | 索引用語 | 
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