セッション情報 | 口演HCC画像 |
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タイトル | O-281:Gd-EOB-DTPA造影MRI肝細胞相を用いた肝細胞癌再発形式の検討 |
演者 | 三好 謙一(鳥取大学医学部機能病態内科学) |
共同演者 | 孝田 雅彦(鳥取大学医学部機能病態内科学), 村脇 義和(鳥取大学医学部機能病態内科学) |
抄録 | 【目的】再発肝細胞癌(HCC)が多発であることは治療方針決定の重要な因子である.しかし,肝内転移による多発と多中心性発癌による多発では臨床的意義が異なり,治療方針も異なる.近年EOB-MRI肝細胞相により乏血性HCCが検出可能となり,乏血性HCCから多血化への過程を知ることが可能となった.今回我々は当院で治療した多血性HCCの発生過程をretrospectiveに検証した. 【方法】2010年1月から2012年12月までに当院でラジオ波焼灼療法(RFA)を施行した再発HCCのうち,治療前にEOB-MRI肝細胞相が撮像されており,CT,MRIまたは造影エコーで多血が確認された110例163結節を対象とした.各結節をretrospectiveに追跡し,EOB-MRI肝細胞相で低信号を示す乏血性結節として同定された時期を経て多血化したか,発見時より多血性結節として同定されたかを検討した.尚,今回の検討ではEOB-MRI肝細胞相で高信号に同定された結節は除外した. 【成績】再発HCC116結節中,結節同定時乏血性であったのは83結節(72%),多血性は33結節(28%)であった.検出時の腫瘍径は乏血性結節5.7±3.3mm,多血性結節11.6±6.1mmで乏血性結節が小さく,乏血性結節が多血時の腫瘍径は9.9±4.6mmで多血結節と差を認めなかった. 【結論】再発例において,72%が多中性発癌であり,再治療によって根治が期待できる.一方28%は肝内転移もしくはde novo発癌の可能性が高く,治療後経過をprospectiveに検討する必要がある. |
索引用語 |