セッション情報 | 口演C型肝炎 テラプレビル |
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タイトル | O-300:Telaprevr/PegIFN/RBV併用療法(難治例)の治療成績 |
演者 | 藤野 初江(広島大学病院消化器・代謝内科) |
共同演者 | 川上 由育(広島大学病院消化器・代謝内科), 今村 道雄(広島大学病院消化器・代謝内科), 菅 宏美(広島大学病院消化器・代謝内科), 福原 崇之(広島大学病院消化器・代謝内科), 苗代 典昭(広島大学病院消化器・代謝内科), 本田 洋二(広島大学病院消化器・代謝内科), 宮木 大輔(広島大学病院消化器・代謝内科), 河岡 友和(広島大学病院消化器・代謝内科), 柘植 雅貴(広島大学病院消化器・代謝内科), 平松 憲(広島大学病院消化器・代謝内科), 兵庫 秀幸(広島大学病院消化器・代謝内科), 相方 浩(広島大学病院消化器・代謝内科), 越智 秀典(広島大学病院消化器・代謝内科), 茶山 一彰(広島大学病院消化器・代謝内科) |
抄録 | 【目的】C型慢性肝炎に対するTelaprevir/PegIFN/RBV併用療法の治療効果を検討する.【方法】当院および関連施設において,3剤療法でSVR24が判明した257例(性別:男/女131/126例,年齢:中央値61歳,IFN治療歴:初回/再燃/無効/57/104/96例,IL28B遺伝子型:TT/nonTT(TG,GG)153/104例)についてSVRに寄与する因子の解析を行った.また,難治(IL28BnonTT,但し再燃例は除く)55例においてSVRに寄与する因子の解析を行った.【成績】24週治療完遂は163例,延長投与25例,3剤中止36例.延長を除く199例でのSVR率は75%であった.SVRに寄与する背景因子として単変量にて白血球数(P=0.006),血小板数(P<0.001),HCV量(P=0.049),前治療効果(P<0.001),IL28B(TT/nonTT)(P<0.001),HCVcore70AA(P=0.002)に有意差を認め,多変量にて血小板数,前治療効果(NR以外)およびIL28B(TT)が独立した因子として抽出された.SVRに寄与する治療因子として単変量にて完遂(P<0.001)とRVR(P<0.001)に有意差を認めいずれも多変量にて独立した因子として抽出された.Telaprevirの用量は差を認めなかった.また完遂39例,中止は16例でありそれぞれSVRは60%,6%だった.完遂例においてSVRに寄与する背景因子として単変量で白血球数(P=0.009),血小板数(P<0.001),HCV量(P=0.020)に有意差を認め,多変量にて血小板数(15万以上)が独立した因子として抽出された.Telaprevirの用量はSVRには有意差は認めないものの投与中におけるウイルス陰性化は2250mgでは90%認めるが,1500mgでは75%であった.【結論】3剤併用療法において治療が完遂できれば良好な治療成績が得られる.IL28BnonTT(但し再燃例は除く)に対しては線維化が進行せずIFNが十分量投与できそうな血小板数が保たれた症例が適応になり,またこの難治例に対するTelaprevirの用量は2250mgが必要と考える. |
索引用語 |