セッション情報 | 口演急性胆嚢炎の治療 |
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タイトル | O-317:内視鏡的経鼻胆嚢ドレナージの検討 |
演者 | 丸田 明範(岐阜県総合医療センター消化器科) |
共同演者 | 山内 貴裕(岐阜県総合医療センター消化器科), 安藤 暢洋(岐阜県総合医療センター消化器科), 岩田 圭介(岐阜県総合医療センター消化器科), 馬淵 正敏(岐阜大学一内科), 上村 真也(岐阜大学一内科), 土井 晋平(岐阜大学一内科), 岩下 拓司(岐阜大学一内科), 安田 一朗(岐阜大学一内科), 中島 賢憲(岐阜市民病院消化器内科), 向井 強(岐阜市民病院消化器内科), 杉原 潤一(岐阜県総合医療センター消化器科), 冨田 栄一(岐阜市民病院消化器内科), 森脇 久隆(岐阜大学一内科) |
抄録 | 【目的】岐阜県総合医療センター及び関連施設で施行したENGBDの治療・診断成績についてretrospectiveに検討する.【対象】2006年6月から2013年8月にENGBDを試みた161例.男性98例,女性63例,平均年齢70歳(37-93).施行目的は急性胆嚢炎に対するドレナージ114例,胆汁細胞診(胆嚢癌疑い)32例,肝腫瘍に対するRFA時の胆嚢冷却15例.【結果】手技全体の成功率は72%(116/161),目的別では急性胆嚢炎に対するドレナージ63%(72/114),胆汁細胞診91%(29/32),胆嚢冷却100%(15/15)であった.不成功要因は胆嚢内にGuidewire(GW)挿入不可能40例(胆嚢管描出不能10例,胆嚢管又は頸部の結石陥頓6例,GWが胆嚢管を通過しない24例),ENGBDチューブを胆嚢内に挿入不可能3例,チューブ逸脱1例,鎮静不可1例であった.胆嚢管走行別の成功率は右側頭側分岐83%(108/130),右側足側分岐33%(4/12),左側頭側分岐67%(4/6),右肝管からの分岐0%(0/2),胆嚢管描出不能0%(0/11)であった.GW別の成功率はHydra-JagwireまたはVisiGlideからRadifocusへ変更した場合,それぞれ43%(40/92)から72%(66/92),43%(29/67)から72%(48/67)に上昇した.急性胆嚢炎例はドレナージ後全例軽快し,RFA前留置例は全例RFAによる胆嚢損傷を回避できた.胆汁細胞診目的の成功例29例中最終診断が胆嚢癌となったのは18例,うちClass4以上は6例(感度35%)であった.いずれも生食による胆嚢内洗浄後細胞診であり,平均施行回数は2.3回であった.偶発症は膵炎3例,胆嚢管損傷4例であった.【結論】ENGBDは急性胆嚢炎の治療法として有効であるが,成功率は63%と低かった.特に右頭側分岐以外の胆嚢管分岐形態や胆嚢管描出不能例,結石陥頓例で不成功となる症例が多く,手技の工夫が必要と考えられた.胆嚢内胆汁細胞診の正診率向上には,洗浄法や検体提出回数を検討する必要があると考えられた. |
索引用語 |