セッション情報 口演

UC(潰瘍性大腸炎)3

タイトル O-338:

pH依存性5-ASA製剤治療中潰瘍性大腸炎に対するprobiotics併用の効果

演者 佐上 晋太郎(広島大学病院内視鏡診療科)
共同演者 上野 義隆(広島大学病院内視鏡診療科), 田中 信治(広島大学病院内視鏡診療科), 永井 健太(広島大学消化器・代謝内科), 岡 志郎(広島大学病院内視鏡診療科), 吉田 成人(広島大学病院内視鏡診療科), 日山 亨(広島大学保健管理センター), 伊藤 公訓(広島大学消化器・代謝内科), 北台 靖彦(広島大学消化器・代謝内科), 吉原 正治(広島大学保健管理センター), 茶山 一彰(広島大学消化器・代謝内科)
抄録 【背景】pH依存性5-ASA製剤(以下Asacol)は回腸末端部以降で90%以上のメサラジンを放出するため,大腸病変に対し効率よく抗炎症作用を発現できるとされる.また,probioticsは潰瘍性大腸炎(UC)寛解維持の補助薬として一般的に広く使用されている.今回我々は,両者を併用したUCに対する治療成績を後ろ向きに検討したので報告する.【方法】対象は2013年9月までに当院でAsacol投与し1年以上経過観察しえたUC患者113例のうち,投与前後で臨床経過を詳細に調査できた94例とした.Asacolにprobioticsを併用した群30例(ミヤBM:16例,ビオフェルミン:11例,ラックビー:2例,エントノロンR:1例)と非併用群64例について1年間の寛解維持率を検討した.平均年齢45.9歳,男性/女性:46/48例,全大腸炎型/左側大腸炎型/直腸炎型:38/31/25例,平均罹病期間は8.6年であった.投与前後の効果判定は,Mayo scoreで評価した.なお,Mayo score2以下かつ全てのサブスコア1以下を寛解,Mayo score3以上を再燃と定義した.【結果】投与前Mayo scoreの平均値は非併用群5.5,併用群5.3であったが,投与52週間後各々3.4,6.3であった(p<0.0001).非併用群64例中19例(29.7%),併用群30例中6例(20.0%)で寛解維持を継続できた.また,投与前内視鏡サブスコアの平均値も非併用群では1.94から1.45と有意に改善を認めた(p<0.0002)が,併用群では1.53から1.73と上昇した.【結論】UCにおけるAsacolの寛解維持療法においてprobioticsの併用はAsacolによる治療効果を低下させる可能性があることが示唆された.
索引用語