セッション情報 | 口演膵 EUS 1 |
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タイトル | O-382:膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)の経過観察におけるFUJIFILM社EG530-URの有用性 |
演者 | 牛尾 純(自治医科大学附属病院消化器肝臓内科) |
共同演者 | 沼尾 規且(自治医科大学附属病院消化器肝臓内科), 横山 健介(自治医科大学附属病院消化器肝臓内科), 畑中 恒(自治医科大学附属病院消化器肝臓内科), 冨山 剛(自治医科大学附属病院消化器肝臓内科), 玉田 喜一(自治医科大学附属病院消化器肝臓内科), 山本 博徳(自治医科大学附属病院消化器肝臓内科), 菅野 健太郎(自治医科大学附属病院消化器肝臓内科) |
抄録 | 【はじめに】IPMNの経過観察においてEUSの重要性は年々高まっているが,上部消化管内視鏡検(EGD)よりは苦痛が大きく,苦痛を理由に来院しなくなるケースも少なくない.当院ではFUJIFILM社製のラジアル走査型EUS(EG530-UR)をIPMNの経過観察に活用している.EG530-URは11.4mmと細径で操作性もよく,通常のラジアル走査での超音波観察に加えて,直視鏡での消化管観察を行えるという利点を有しているため,検査の苦痛を軽減し,受診率を高めることが可能と考える.当院でのIPMNの経過観察法を示す.【対象と方法】当院ではIPMN国際診療ガイドラインで3-6ヶ月毎のEUS or/and MRCPの施行が推奨される患者に対して,年1回のEUSとMRCPを半年の間隔で繰り返していくことを原則として経過観察している.また通常のEUS観察の後に,同意のうえ内視鏡での消化管観察も付加して行うようにしている.当院での2011年度以降のIPMN患者に対するEUSの施行状況を調査した.【成績】2011年度の1年間に当科外来にIPMNの診断あるいは経過観察を目的として来院した患者412人のうち,EUSでの経過観察が必要と判断されたのは37例であり,21例に消化管スクリーニングも付加して行った.さらに2012年度に新規で外来受診したIPMN患者106人のうちEUSでの経過観察が必要と判断された患者は2012年度だけで計19例であり,2011年度からの繰り越し患者37例のEUS受診率が100%で拒否例がなかったため,2013年度への繰り越し患者は56例となった.また56例中41例に消化管観察を付加して行った.2013年度は前年度からの繰り越し患者を含めると80人程のIPMNのEUS精査および経過観察が必要と試算された.【まとめ】EG530-URは患者の苦痛が軽減されるのみでなく,消化管観察も併せて行えるという付加的価値を有しており,EGDと同様に許容されやすいと考えられ,長期的な経過観察が必要となる患者の受診率を高められると期待できる. |
索引用語 |