セッション情報 ポスター

胃癌

タイトル P-015:

当院における悪性胃・十二指腸閉塞に対する内視鏡的ステント留置術の成績

演者 松原 三郎(東京警察病院消化器科)
共同演者 徳山 信行(東京警察病院消化器科), 伊佐山 浩通(東京大学医学部消化器内科), 内田 麻美(東京警察病院消化器科), 中田 和智子(東京警察病院消化器科), 須山 由紀(東京警察病院消化器科), 鈴木 剛(東京警察病院消化器科), 小椋 啓司(東京警察病院消化器科)
抄録 【目的】悪性胃・十二指腸閉塞に対しては,従来バイパス手術が広く行われてきたが,2010年4月に保険収載されてから,低侵襲治療としての内視鏡的ステント留置術が広く行われるようになってきている.当院での胃・十二指腸ステントの成績を報告する.【方法】2010年8月から2013年9月までの間に,当院で内視鏡的ステント留置術を施行した悪性胃・十二指腸閉塞症例のうち,初回留置例23例における有効性および安全性について検討した.【結果】年齢中央値74歳(45-94歳),男性:女性=12:11.Performance Status 1:2:3:4=7:7:8:1.原疾患は,膵癌:胃癌:胆道癌:その他=9:8:4:2.胃切後は3例(13.0%),腹水貯留は12例(52.2%),腹膜播種は11例(47.8%)に認めた.ステント留置のタイミングは,原疾患の診断と同時が7例(30.4%),経過中が16例(69.6%)で,経過中に留置した症例での,原疾患の診断から留置までの期間の中央値は228.5日(69-1040日)であった.手技的成功率は100%,臨床的成功率は17/23(73.9%)であった.手技時間中央値は41分(12-150分,胆管とのdouble stentingを4例に施行),使用ステント本数は1本:2本:3本=20:2:1であった.ステント留置により,Gastric outlet obstruction scoring system(GOOSS)は有意に改善した(p<0.001:median GOOSS 0→2).液体以上の摂取が可能となった症例(GOOSS≧1)は21例(91.3%),軟菜以上摂取可能となった症例(GOOSS≧2)は18例(78.3%),固形食まで摂取可能となった症例(GOOSS=3)は6例(26.9%)であった.ステント留置後の摂食可能期間中央値は39日,生存期間中央値は46日であった.偶発症は膵炎1例(4.3%),ステント再留置を要する症例は認めなかった.【結論】悪性胃・十二指腸閉塞に対する内視鏡的ステント留置術は短時間かつ安全に施行可能であり,患者のQOLの改善に有用であった.
索引用語