セッション情報 |
ポスター
胃癌-外科
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タイトル |
P-020:右胃大網動脈を用いた冠状動脈バイパス術後の進行胃癌に対し,術前PTCA施行後に幽門側胃切除,D2郭清を行った1例
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演者 |
河野 竜二(天陽会中央病院外科) |
共同演者 |
澁谷 寛(天陽会中央病院外科), 高濱 哲也(天陽会中央病院外科), 今村 勝洋(天陽会中央病院外科), 古賀 哲也(天陽会中央病院外科), 田島 誠一郎(天陽会中央病院外科) |
抄録 |
右胃大網動脈(right gastroepiploic artery;以下,RGEA)を用いた冠状動脈バイパス術(coronary artery bypass graft;以下,CABG)後に発症した進行胃癌に対して,経皮経管的冠状動脈形成術(percutaneous transluminal coronary angioplasty;以下,PTCA)によって右冠状動脈(right coronary artery;以下,RCA)再疎通後にD2郭清を確実に施行した1例を経験した.症例は79歳の男性で,2年8カ月前に狭心症に対するCABG(4枝:両側内胸動脈,大伏在静脈,右胃大網動脈)を施行された.今回,貧血精査で前庭部に進行胃癌が見つかり,腹部CT検査でRGEA根部周囲のリンパ節転移が指摘された.術前の冠動脈CTではRGEAのグラフト血流は良好でRCA根部は完全閉塞していた.心筋血流を保ちかつD2郭清手術を安全に行うためには,低侵襲である冠動脈再疎通が必要と考え施行し得た.以上若干の文献的考察を加え報告する. |
索引用語 |
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