セッション情報 | ポスター胃・十二指腸 内視鏡治療,その他 |
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タイトル | P-026:上部消化管出血に対する内視鏡治療の有用性と限界についての検討 |
演者 | 猪熊 孝実(長崎大学救命救急センター) |
共同演者 | 長谷 敦子(長崎大学救命救急センター), 泉野 浩生(長崎大学救命救急センター), 山野 修平(長崎大学救命救急センター), 田島 吾郎(長崎大学救命救急センター), 平尾 朋仁(長崎大学救命救急センター), 山下 和範(長崎大学救命救急センター), 磯本 一(長崎大学消化器内科), 竹島 史直(長崎大学消化器内科), 中尾 一彦(長崎大学消化器内科), 田崎 修(長崎大学救命救急センター) |
抄録 | 【目的】当院救急外来に来院した上部消化管出血に対する内視鏡治療の有用性と限界を明らかにする. 【方法】2012年4月から2013年3月までに当院救急外来に来院し上部消化管内視鏡を行った上部消化管出血患者29例を対象とした.患者背景,疾患,治療法,止血の成否について検討した.治療法は内視鏡所見によって術者が選択した. 【結果】観察期間内に当院救急外来を受診し上部消化管内視鏡を行った上部消化管出血患者は平均年齢71.1歳(43~92歳),男性19例,女性10例.上部消化管出血の原因は胃潰瘍(GU)11例,十二指腸潰瘍(DU)5例,食道静脈瘤破裂(EV)4例,胃静脈瘤破裂(GV)4例,胃前庭部毛細血管拡張症(GAVE)2例,胃びらん1例,慢性胃炎1例,小腸GIST1例であった.GUに対して7例にクリッピング(うちHSE併用4例,トロンビン併用1例,HSE+トロンビン併用1例),3例にソフト凝固止血+トロンビン,1例にトロンビンのみを行った.DUに対して2例にHSE+クリッピング,1例にHSE+ソフト凝固止血を行った.HSE+クリッピングを行ったうちの1例と視野確保困難であった1例は内視鏡的止血不能であったためIVRを行い止血した.EVに対しては全例にEVLを行い,GVに対しては2例にEIS,1例にEVLを行った.GAVEに対する治療はAPC+HSE+トロンビン1例,APCのみ1例であった.DU1例,GV1例,胃びらん,慢性胃炎,小腸GISTは観察のみで処置不要であった. 【結論】上部消化管出血29例のうち23例に対して内視鏡的止血術を行い,22例で止血を完遂できた.十二指腸潰瘍からの消化管出血では内視鏡治療で止血できない症例があることを念頭に置き,内視鏡的止血不能例ではIVR治療へのすみやかな移行を検討する必要がある. |
索引用語 |