セッション情報 | ポスター小腸 カプセル内視鏡 |
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タイトル | P-032:当院における原発性小腸癌34例の検討 |
演者 | 秋元 悠(岡山大学病院消化器内科) |
共同演者 | 那須 淳一郎(岡山大学病院消化器内科), 神崎 洋光(岡山大学病院消化器内科), 堤 康一郎(岡山大学病院消化器内科), 松原 稔(岡山大学病院消化器内科), 筑木 隆雄(岡山大学病院総合内科), 喜多 雅英(岡山大学病院総合内科), 川野 誠司(岡山大学病院光学医療診療部), 原田 馨太(岡山大学病院光学医療診療部), 加藤 博也(岡山大学病院消化器内科), 平岡 佐規子(岡山大学病院消化器内科), 河原 祥朗(岡山大学病院光学医療診療部), 岡田 裕之(岡山大学病院光学医療診療部), 八木 孝仁(岡山大学病院肝胆膵外科), 山本 和秀(岡山大学病院消化器内科) |
抄録 | 【背景】小腸癌は消化管悪性腫瘍全体の1~2%を占める稀な疾患であり,標準的治療は確立されておらず,その実態はよく分かっていない.【目的】当院における小腸癌の治療成績を明らかにすること.【方法】2003年1月から2013年8月の期間に当院にて診断された乳頭部癌を除く原発性小腸癌34例につき,性別,年齢,背景疾患,原発部位,症状,診断法,病期,病期別の治療内容,予後について後方視的に検討を行った.【結果】男性28例,女性6例,平均年齢64.3歳(29~86歳)であった.背景疾患は,クローン病が1例,FAPが1例であった.原発部位は,十二指腸29例,空腸3例,回腸1例,空腸または回腸1例であった.症状は,無症状11例,有症状23例であった.診断法はEGD 20例,CT 8例,手術2例,MRI 1例,PET/CT 1例,US 1例,小腸造影1例であった.臨床病期(UICC第7版)はStage I 11例,Stage II 5例,Stage III 6例,Stage IV 12例であった.治療内容は,Stage IではEMRもしくはESD5例,手術6例,Stage IIでは手術5例,Stage IIIでは手術6例,Stage IVでは化学療法7例,原発切除6例,転移巣切除またはRFA4例,バイパス手術2例,BSC2例(重複あり)であった.Stage IIの1例,Stage IIIの3例,Stage IVの7例は原病死した.Stage Iの2例は他病死した.Stage I/IIは,3年生存率92%,5年生存率79%であった.Stage IIIは,3年生存率33%,5年生存率33%,Stage VIも,3年生存率33%,5年生存率33%であった.【結論】Stage I/IIは,根治切除により予後良好であったが,Stage III/IVでは,予後不良であった.今後,集学的治療法の確立が必要である. |
索引用語 |