セッション情報 | ポスター臨床-内臓血管 |
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タイトル | P-039:C型肝硬変の治療経過中に本態性血小板血症から脾梗塞を発症した1例 |
演者 | 二村 真(岡崎市民病院消化器内科) |
共同演者 | 佐藤 淳一(岡崎市民病院消化器内科), 寺本 彰(岡崎市民病院消化器内科), 松岡 歩(岡崎市民病院消化器内科), 徳井 未奈礼(岡崎市民病院消化器内科), 坂野 閣紀(岡崎市民病院消化器内科), 内田 博起(岡崎市民病院消化器内科), 飯塚 昭男(岡崎市民病院消化器内科) |
抄録 | 【症例】64歳,女性【主訴】左上腹部痛【現病歴】C型肝硬変(Child-Pugh分類B)で長期治療中.2010年3月左上腹部痛を主訴に受診した.【身体所見】意識清明,血圧143/90bpm,脈拍93回,体温38.4℃,呼吸回数25回,眼球結膜黄染なし,眼瞼結膜貧血なし,呼吸音清,心拍整,心雑音なし,腹部平坦,軟,左上腹部に圧痛あり.【入院時検査】血液生化学検査:TP6.4g/dL,Alb2.9g/dL,AST62IU/L,ALT21 IU/L,LDH375 IU/L,T-Bil2.3 mg/dL,AMY33 IU/L,BUN20 mg/dL,Cr0.47 mg/dL,CRP11.5 mg/dL,WBC17600/μL,Hb13.4g/μL,Plt45.3万/μL,FDP15ug/mL,Dダイマー6.2μg/mL,PT52.2%,APTT50.6secであった.造影CT検査,MRI検査で脾梗塞の所見であった.【入院後経過】抗生剤,補液にて症状の改善を認めた.本症例では血小板増多を認めており,血液疾患の併存を考え,骨髄穿刺を施行した.骨髄検査では比較的大型で成熟した巨核球が著明に増殖しているが,赤芽球系や骨髄球系細胞の増殖を認めなかった.またJAK2遺伝子変異が陽性であった.以上より本態性血小板血症と診断され,アスピリン腸溶錠100mgの内服が開始された.画像上,脾梗塞の増悪を認めず,入院第40病日に退院となった.【退院後経過】血小板は60万/μL前後で経過しており,アスピリン腸溶錠の内服を継続中であるが,脾梗塞の増悪,再発を認めていない.【考察】脾梗塞の原因としては心房細動や感染性心内膜炎,ウイルス感染,血液疾患などが挙げられる.本症例では肝硬変にも関わらず血小板数が高値であり,骨髄検査より本態性血小板血症と診断された.本疾患は比較的まれな疾患であり,無症状のことが多いが,時に血栓症を発症することや出血傾向を引き起こすことがある.本疾患は脾梗塞によって判明した症例であり,非常にまれであるため若干の文献的考察を加えて報告する. |
索引用語 |