セッション情報 ポスター

腸炎1

タイトル P-068:

当院における大腸憩室炎の検討

演者 志村 輝幸(藤枝市立総合病院消化器内科)
共同演者 丸山 保彦(藤枝市立総合病院消化器内科), 景岡 正信(藤枝市立総合病院消化器内科), 大畠 昭彦(藤枝市立総合病院消化器内科), 宇於崎 宏城(藤枝市立総合病院消化器内科), 金子 雅直(藤枝市立総合病院消化器内科)
抄録 【背景】大腸憩室は,食生活の欧米化や高齢化のため近年増加傾向であるといわれている.それに伴って,憩室炎も増加している.【目的】憩室炎症例の臨症的特徴及び再発因子を検討した.【方法】2010年1月から2013年9月までに当院で憩室炎にて入院加療を行った137例(150回)を対象とした.【結果】平均年齢53.2±16.3歳.男性87例,女性50例.症状出現から入院まで平均日数2.8±2.6日,平均抗生剤投与期間6.8±4.6日,平均入院期間10.3±6.3日であった.部位は,右側結腸型(盲腸,上行結腸,右側横行結腸)97例,左側結腸型(左側横行結腸,下行結腸,S状結腸)40例であり,発症時年齢が右側48.4歳に対して左側61.3歳と有意に高齢であった(p<0.001).画像検査により憩室数を少数(<5個),中等数(5~10個),多数(>10個)と分類したところ,それぞれ52,30,40例(*不明15例)であった.手術症例6例は全て左側結腸型であった.再発は,右側結腸20.6%(20/97),左側32.5%(13/40)と有意差はなかった(p=0.139).憩室数では,少数17.3%(9/52),中等数20.0%(6/30),多数37.5%(15/40)であり,少数と多数では有意に再発率の違いを認めた(p=0.029).【結論】憩室炎は男性,右側結腸型が多い.手術症例は左側結腸型であった.再発は,憩室が多いほうが再発しやすかった.
索引用語