セッション情報 ポスター

腸炎2

タイトル P-074:

抗生物質投与による便中Clostridium difficile出現に対する酪酸菌の予防効果の無作為比較試験

演者 山岡 稔(埼玉医科大学総合診療内科)
共同演者 今枝 博之(埼玉医科大学総合診療内科), 筋野 智久(埼玉医科大学総合診療内科), 米野 和明(埼玉医科大学総合診療内科), 大庫 秀樹(埼玉医科大学総合診療内科), 小林 威仁(埼玉医科大学総合診療内科), 芦谷 啓吾(埼玉医科大学総合診療内科), 草野 武(埼玉医科大学総合診療内科), 菅野 龍(埼玉医科大学総合診療内科), 野口 哲(埼玉医科大学総合診療内科), 有馬 博(埼玉医科大学総合診療内科), 木下 俊介(埼玉医科大学総合診療内科), 飯田 慎一郎(埼玉医科大学総合診療内科), 井上 清彰(埼玉医科大学総合診療内科), 岡田 浩一(埼玉医科大学総合診療内科), 山本 啓二(埼玉医科大学総合診療内科), 石川 あゆ美(ミヤリサン製薬株式会社長野研究部), 田中 守(ミヤリサン製薬株式会社長野研究部), 中元 秀友(埼玉医科大学総合診療内科)
抄録 【目的】細菌性感染症に対して抗生物質を投与することにより抗生物質関連下痢症をしばしば認める.中でもClostridium difficile(CD)関連下痢症を認めることがあるが,その予防に対するprobioticsの有用性の報告が散見されている.一方,酪酸菌を投与することにより便中CDの発現率が低下することが後ろ向き研究で報告されている(黒岩豊秋ら,感染症学雑誌1990;64:1425)が,前向きの無作為化比較試験のデータはない.今回,細菌性感染症(感染性腸炎を除く)に対する抗生物質投与による便中CDの発現に対する酪酸菌の予防効果について検討した(UMIN0000010134).【方法】当院で2011年10月から抗生物質投与患者を酪酸菌の投与群と非投与群に無作為に分け,投与開始時と投与2週間後の便中のCD toxin A/BとリアルタイムPCR法によるCDの定量を測定した.CD関連下痢症の発生頻度,CD toxin陽性率,CDの細菌数を各群で比較検討する.年齢,原因疾患,プロトンポンプ阻害薬の服用の有無,血清アルブミン値,抗生物質の種類などにおいてもCD陽性率を検討する.また,抗生物質投与開始時のCD保菌率とその場合の患者背景を検討する.2013年9月末日で組み入れを終了とし,今後データを解析して,成績を明らかにする予定である.
索引用語