セッション情報 ポスター

大腸癌・内視鏡

タイトル P-081:

腫瘍径が大きな病変に対する大腸ESDの治療成績と安全性の検討

演者 寺門 洋平(札幌厚生病院第1消化器科(胃腸科))
共同演者 前田 聡(札幌厚生病院第1消化器科(胃腸科)), 西岡 均(札幌厚生病院第1消化器科(胃腸科)), 柳原 志津妃(札幌厚生病院第1消化器科(胃腸科)), 賀集 剛賢(札幌厚生病院第1消化器科(胃腸科)), 道上 篤(札幌厚生病院第1消化器科(胃腸科)), 西園 一郎(札幌厚生病院第1消化器科(胃腸科)), 鈴木 肇(札幌厚生病院第1消化器科(胃腸科)), 乙黒 雄平(札幌厚生病院第1消化器科(胃腸科)), 渡邊 義行(札幌厚生病院第1消化器科(胃腸科)), 萩原 武(札幌厚生病院第1消化器科(胃腸科)), 小澤 広(札幌厚生病院第1消化器科(胃腸科)), 黒河 聖(札幌厚生病院第1消化器科(胃腸科)), 今村 哲理(札幌厚生病院第1消化器科(胃腸科))
抄録 【背景】大腸ESDが保険収載され徐々に普及しつつあるが,「最大径が2cmから5cmまでの早期癌または腺腫」に対する治療法であり,5cm以上の腫瘍径が大きい病変に対しては技術的難易度が高いため,現在では保険診療上の制限がある.【方法と目的】当院では大腸ESDを2008年5月より導入し,2013年9月までに298例施行しているが,同期間に大腸ESDを行なった腫瘍径が5cm以上の8例に対して,治療成績等を分析・検討した.【結果】病変の局在は上行結腸3例・横行結腸(肝弯曲)1例・直腸S状部1例・下部直腸3例,平均年齢58.9(33-66)歳,平均腫瘍径66.9(52-120)mm,平均施行時間260(142-485)分,平均食事開始日数3.6(2-6)日,平均術後在院日数9.1(5-17)日であり,全例で一括切除可能であった.偶発症は,後出血1例のみであり内視鏡的に止血術を行なったが,穿孔や緊急手術などの重大な偶発症は認めなかった.【結語】腫瘍径が大きい病変に対する大腸ESDは,施行時間が長時間になるが比較的安全に施行でき,また腫瘍を一括切除することが可能であり,有用である可能性が示唆された.
索引用語