セッション情報 |
ポスター
HCV 2
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タイトル |
P-091:C型慢性肝炎に対するTVR/PEG-IFN/RBVおよびSMV/PEG-IFN/RBV併用療法の治療効果に関する検討
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演者 |
卜部 彩子(市立池田病院消化器内科) |
共同演者 |
今井 康晴(市立池田病院消化器内科), 福田 和人(市立池田病院消化器内科), 井倉 技(市立池田病院消化器内科), 澤井 良之(市立池田病院消化器内科), 小来田 幸世(市立池田病院消化器内科), 入潮 佳子(市立池田病院臨床研究管理部), 竹原 徹郎(大阪大学大学院消化器内科学) |
抄録 |
【目的】C型慢性肝炎に対するTelaprevir(TVR)/PEG-IFN/RBVとSimeprevir(SMV)/PEG-IFN/RBV併用療法の治療効果について検討した.【方法】対象は1型高ウイルス量で12wSVRを検討しえたTVR併用群42例,SMV併用群10例のC型慢性肝炎.TVR群;HCVRNA 3.3-7.6 logIU/mL,男性18例・女性24例,年齢中央値61歳(30-71),IL28B TT/TGが32/9例,初回治療16例・PEG-IFN/RBV再燃20例・無効6例,TVR開始量1500mg14例・2250mg28例.SMV群;HCVRNA 5.6-7.1 logIU/mL,男性4例・女性6例,年齢中央値66歳(46-70),IL28B TT/TGが6/4例,初回治療6例・PEG-IFN/RBV再燃2例・無効2例.【結果】TVR群の12wSVRは全体で90.5%(38/42),初回治療87.5%(14/16),PEG-IFN/RBV再燃90%(18/20),無効100%(6/6),ただし前治療無効はすべてpartial responderであった.SMV群の12wSVRは全体で70%(7/10),初回治療66.7%(4/6),PEG-IFN/RBV再燃100%(2/2),無効50%(1/2).ただし初回例non-SVR 2例はIL28Bminorで,前治療無効例でnon-SVRの1例はPEG-IFN/RBV null responderであった.血中Cre平均値の推移はTVR群0/1/2/4wで0.76/0.87/0.94/0.94mg/dl,SMV群のCreは0/1/2/4wで0.58/0.55/0.55/0.58 mg/dlと,SMV群でCreの上昇は認めなかった.Hb平均値の推移はTVR群0/1/2/4wで14.2/13.7/12.1/10.7g/dl,SMV群0/1/2/4wで13.7/13.6/12.8/12.0 g/dlで,SMV群でHbの低下は軽度であった.血中尿酸平均値の推移はTVR群0/1/2/4wで5.4/6.9/7.0/7.7mg/dl,SMV群0/1/2/4wで5.4/5.4/5.0/4.8 mg/dlと,SMV群で尿酸の上昇はみられなかった.TVRの減量・休薬・中止は79%に見られたが,SMVでは0%であった.【結論】C型慢性肝炎に対するTVR/PEG-IFN/RBVおよびSMV/PEG-IFN/RBV併用療法は共に高い著効率を示した.しかしながら,SMV併用群ではTVR併用群にみられた腎障害,高尿酸血症は認められず,貧血も軽度であった. |
索引用語 |
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