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膵 IPMN

タイトル P-122:

当院におけるIPMN切除例の手術適応と予後についての検討

演者 落合 秀人(磐田市立総合病院消化器外科)
共同演者 鈴木 昌八(磐田市立総合病院消化器外科), 福本 和彦(磐田市立総合病院消化器外科), 神藤 修(磐田市立総合病院消化器外科), 宇野 彰晋(磐田市立総合病院消化器外科), 深澤 貴子(磐田市立総合病院消化器外科), 稲葉 圭介(磐田市立総合病院消化器外科), 松本 圭五(磐田市立総合病院消化器外科), 笹田 雄三(磐田市立総合病院消化器内科), 斎田 康彦(磐田市立総合病院消化器内科), 犬飼 政美(磐田市立総合病院消化器内科)
抄録 【目的】当院におけるIPMN切除例の手術適応と予後を検討する.【対象と方法】2008年1月から2013年9月までの期間に,当院で切除術を施行した21例中,他の悪性疾患を同時合併した3例を除いた18例について,病変の形態,手術時期と手術決定因子,病理,follow期間・間隔等について,国際診療ガイドラインを参考にして検討し,予後についても調査した.【結果】年齢は42-84歳,男/女=10/8,初診後に手術施行されたのは13例で,MD1例,BD6例,Mixed6例であった.手術決定因子はHigh-risk stigmata of malignancy(以下,HS)はMDの2例とBD1例,Mixed4例の7例のみで,残り11例はWorrisome features(以下,Wf)であったが,6例が膵液内の異型細胞,4例が造影効果のない結節を指摘されていた.経過観察中に手術適応とされた5例はMD1例,BD2例,Mixed2例であり,2例がHS,3例はWfの範疇であったが,膵液細胞診や嚢胞内結節,膵管拡張の増悪およびCA19-9の上昇が手術につながった.術式は膵頭十二指腸切除10例,膵体尾部切除7例,膵全摘1例,組織学的に癌が証明された症例は12例で,Wf11例中7例に癌が認められた.浸潤癌は4例(BD2例,Mixed2例)であった.観察期間は1-60ヵ月,間隔は3-6か月の間で,再発は認められていない.【考察】当院のIPMN切除適応は国際診療ガイドラインと比較してやや広い傾向にあったが,病理結果からは妥当と考えられ,予後も良好であった.
索引用語