セッション情報 ポスター

症例胃癌2

タイトル P-152:

胃癌および胃カルチノイド(NET)の同時重複癌の1例

演者 池田 義明(諏訪赤十字病院外科)
共同演者 島田 宏(諏訪赤十字病院外科), 阿部 光俊(諏訪赤十字病院外科), 菅谷 慎祐(諏訪赤十字病院外科), 野首 元成(諏訪赤十字病院外科), 五味 邦之(諏訪赤十字病院外科), 小山 洋(諏訪赤十字病院外科), 濱中 一敏(諏訪赤十字病院外科), 丸山 起誉富(諏訪赤十字病院外科), 三原 基弘(諏訪赤十字病院外科), 矢澤 和虎(諏訪赤十字病院外科), 梶川 昌二(諏訪赤十字病院外科), 大橋 昌彦(諏訪赤十字病院外科), 代田 廣志(諏訪赤十字病院外科), 武川 健二(諏訪赤十字病院消化器科), 中村 智次(諏訪赤十字病院病理部)
抄録 胃癌および胃カルチノイド(NET)の同時重複癌の1例を経験したので報告する.症 例:80歳代男性.主 訴:上腹部痛,嚥下困難.現病歴:当院受診二ヶ月前より上記主訴認め近医受診.上部内視鏡検査にて胃癌の疑いにて当院精査加療目的にて当院紹介となった.上部内視鏡にて胃角部にII型病変,胃体上部にI+IIc型病変を認めた.生検は胃角部の病変はtub1-tub2であり,胃体上部の病変はカルチノイドであった.胃癌および胃カルチノイドの診断にて胃全摘術及び胆嚢摘出術を施行.術直後,吻合部出血認め内視鏡的止血術されたがその後経過問題なく術後27日目に退院となった.病理結果は胃角部の腫瘍は胃癌取扱い規約(第14版)上では腺癌(M,Less,5.0c4.5cm,pType2,pap/tub2=por1/por2,int,pT3(SS),INFb,ly2,v2,CY0,pPM0,pDM0,N1 StageIIB)であり胃体上部の腫瘍はカルチノイド腫瘍(U,Ant,2.0×2.0cm,pType 0,endocrine ca.NET,G2,med,pT1b2(SM2),INFb,ly1,v0,pPM0,pDM0,N1 StageIIIB)であった.現在外来にて化学療法中である.今回胃癌および胃カルチノイド(NET)の同時重複癌の1例を経験したので,その臨床ならび病理学的所見を記載し,本邦における胃癌とカルチノイド合併症例の文献的考察を加えながら若干の知見を述べる.
索引用語