セッション情報 | ポスター胃ESD |
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タイトル | P-161:抗血栓薬服用例の胃ESD後,後出血リスク群の検討とマネージメント |
演者 | 小原 英幹(香川大学消化器・神経内科) |
共同演者 | 森 宏仁(香川大学消化器・神経内科), 正木 勉(香川大学消化器・神経内科), 藤原 新太郎(香川大学消化器・神経内科), 西山 典子(香川大学消化器・神経内科), 松永 多恵(香川大学消化器・神経内科), 谷内田 達夫(香川大学消化器・神経内科), 綾木 麻紀(香川大学消化器・神経内科) |
抄録 | 【背景】胃ESDにおいて新たな抗血栓薬ガイドラインによると,抗血栓薬の再開時期は,可及的早期と推奨される.ESD術後,1週間以上経過後期出血は比較的稀とされる.しかしながら,当科ではクリニカルパスに準じた入院加療後,自宅療養中に,後期出血のため救急処置を要した症例を時折,経験する.【目的】今回,胃ESD後出血の現状を検証後,後期出血リスク群を抽出し,通常と異なるマネージメントを推奨することを目的とする.【方法】2012年1月~2013年9月までの胃ESD施行164症例(後出血群13例,非出血群151例)うち抗血栓薬服用32例.内訳は,平均最大腫瘍径20.9mmm,平均切除径50.2mm,局在部位U/M/L:29/71/64.当科でのESD後内服再開時期は,術後早期に2nd-look内視鏡を行い,止血確認後,即時再開としている.後出血の有無別に切除径,部位,術時間を比較した.抗血栓薬服用有無別に後出血率,切除径,部位を比較した.さらに7日以内及び以降の後出血(前期/後期)率と関与する因子(切除径,術時間,薬剤数)を検討した.【結果】後出血群13例は非出血群151例に比較し,切除径67.3/47.7mm,術時間127.8/97.8分で統計学的優位差を認めた.抗血栓薬服用有無別の後出血率は有21.9%(7/32),無4.5%(6/132)であったが,切除径,術時間,部位に優位差はみられなかった.抗血栓薬服用有無別において服用有り後期出血群3例は,術時間,切除径に一定の傾向がみられた.該当3例は,切除径52mmの胃管癌1例,70mmの残胃癌1例,60mmのM領域多発癌であった.【結論】抗血栓薬服用患者において胃ESD後,後出血は切除径,術時間に比例しリスクが高い.さらに,大きな切除径を要するESD難治例においてESD後後期出血の高リスクを加味した3rd-look内視鏡及び入院期間を設定すべきと思われる. |
索引用語 |