セッション情報 ポスター

食道症例1

タイトル P-165:

食道癌(carcinosarcoma)術後リンパ節骨転移再発に対し腫瘍脊椎骨全摘術を試みた1例

演者 奥野 達哉(神戸大学内科学講座消化器内科学分野)
共同演者 池田 篤紀(神戸大学内科学講座消化器内科学分野), 藤島 佳未(神戸大学内科学講座消化器内科学分野), 山田 恭考(神戸大学内科学講座消化器内科学分野), 今西 達也(神戸大学外科学講座食道胃腸外科学分野), 中村 哲(神戸大学外科学講座食道胃腸外科学分野), 西田 康太郎(神戸大学附属病院整形外科), 村上 英樹(金沢大学附属病院脊椎・脊髄外科), 掛地 吉弘(神戸大学外科学講座食道胃腸外科学分野), 東 健(神戸大学内科学講座消化器内科学分野)
抄録 【症例】60代男性【主訴】特記事項なし【既往歴】特記事項なし【現病歴】2009年11月の他院での上部消化管内視鏡検査にて中部食道に長径6cmの全周性に拡がる平坦な隆起性病変を認め,早期食道癌(0-Ip+IIb:生検で当初SCC)と診断された.手術適応と考えられ,食道癌T1bN0M0 StageIbの診断で,当院食道胃腸外科にて2010年1月胸腔鏡下食道亜全摘術術施行.術後病理結果ではcarcinosarcoma(pTIb)で,#106recRリンパ節への転移も認めたため,術後補助療法として5FU+CDDP(FP)療法2コース施行後,経過観察されていた.2011年1月の造影CTで下行大動脈背側のリンパ節増大を指摘された事に加え,同年3月のFDG-PET検査で下位胸椎(Th11)に高度集積を認め,食道癌術後化学療法後リンパ節,骨転移再発と診断された.2011年4月より7月までFP療法を計3コース行い,下行大動脈背側のリンパ節はCRを得たので,2011年10月他院にて胸椎(Th11)転移巣に対し腫瘍脊椎骨全摘術を施行した.術後当科で経過観察中であるが,リンパ節,骨転移巣共に再発は認めていない.【考察】骨転移を伴う再発食道癌患者に対する救済治療として,骨転移巣の外科的切除を行い,比較的予後良好と考えられた症例は稀であり,文献的考察を加え報告する.
索引用語