セッション情報 | ポスター食道症例2 |
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タイトル | P-167:当院における好酸球性食道炎の検討 |
演者 | 松井 繁長(近畿大学医学部消化器内科) |
共同演者 | 樫田 博史(近畿大学医学部消化器内科), 工藤 正俊(近畿大学医学部消化器内科), 川崎 正憲(近畿大学医学部消化器内科), 朝隈 豊(近畿大学医学部消化器内科), 永井 知行(近畿大学医学部消化器内科), 櫻井 俊治(近畿大学医学部消化器内科) |
抄録 | 【目的】好酸球性食道炎(EoE)は食道に慢性炎症を引き起こすアレルギー性疾患と考えられてる.今回当院で経験したEoEの背景,内視鏡像,治療法について検討した.【対象】患者は3例で全例女性.平均年齢27.3歳.【結果】主訴は胸焼け1例,心窩部痛2例であった.全例アレルギー疾患の既往あるいは合併があり,小児喘息,アトピー性皮膚炎,アレルギー性鼻炎,食物アレルギーであった.内視鏡像は,白斑1例,縦走溝2例で狭窄は認めず.食道生検で全例数か所の場所から20/HPF以上の好酸球を認めた.また胃生検からは有意な増多はいずれも認めなかった.CT検査では全例食道壁の肥厚はなし.血液検査で好酸球数は全例増多しており,平均9.13%であった.【経過】全例他院からの処方を含め,まずPPIの内服開始するも症状の改善は認めず.そのためプレドニン30mgより内服開始したところ全例で症状改善し,治療前の内視鏡所見も消失し,食道生検でも好酸球数は減少していた.しかし,1例のみプレドニン5mgと減量した1カ月後に胸焼けの悪化,血液検査で好酸球の増加を認め再燃した.【結語】EoEは本邦の集積結果では男性が多いとされているが,当院の症例は全例若い女性であった.治療としてステロイド内服が有用であると考えるが,減量スピード,中止の時期,再発,再燃時の対応については一定の見解はなく,今後検討しなければならない. |
索引用語 |