セッション情報 ポスター

膵 良性腫瘍

タイトル P-171:

十二指腸・膵ガストリノーマ切除例10例の治療成績

演者 出雲 渉(東京女子医科大学消化器外科)
共同演者 羽鳥 隆(東京女子医科大学消化器外科), 鈴木 修司(東京女子医科大学消化器外科), 君島 映(東京女子医科大学消化器外科), 大島 奈々(東京女子医科大学消化器外科), 鈴木 隆二(東京女子医科大学消化器外科), 田原 純子(東京女子医科大学消化器内科), 高山 敬子(東京女子医科大学消化器内科), 清水 京子(東京女子医科大学消化器内科), 古川 徹(東京女子医科大学統合医科学研究所), 白鳥 敬子(東京女子医科大学消化器内科), 山本 雅一(東京女子医科大学消化器外科)
抄録 【目的】十二指腸・膵ガストリノーマは十二指腸・膵神経内分泌腫瘍(pNET)の中では予後不良とされるが,実際の切除例の治療成績について検討した.【対象】2000-2012年の十二指腸・膵ガストリノーマ切除例10例を対象とした.【結果】十二指腸原発が6例(60%),膵原発が4例(40%)で,MEN-1型は1例(10%),多発例が1例(10%),同時性肝転移1例(10%)であった.初回術式(重複あり)は,腫瘍核出術(EN)が1例,尾側膵切除(DP)が2例,膵中央切除(MP)が1例,膵頭十二指腸切除(PD)が1例,幽門輪温存膵頭十二指腸切除(PPPD)が1例,亜全胃温存膵頭十二指腸切除(SSPPD)が2例,十二指腸部分切除が1例,膵温存全十二指腸切除が1例,肝部分切除が1例であった.G1が7例(70%),G2が3例(30%)で,リンパ節転移は6例(60%)に認めた.再発は2例(20%)で肝+リンパ節再発が1例,肝再発が1例であった.術後補助療法(重複あり)としてオクトレオチドが6例,肝動注が1例に施行され,急速に肝転移が進行した1例が原病死した他は全例生存中であった.【結語】十二指腸・膵ガストリノーマに対しては外科切除が基本であるが,転移例や再発例に対しては薬物治療を加えた病勢コントロールが必要と考えられた.
索引用語