セッション情報 ポスター

膵 悪性腫瘍1

タイトル P-175:

膵腺扁平上皮癌の二例

演者 山崎 友裕(兵庫県立尼崎病院消化器内科)
共同演者 正木 翔(兵庫県立尼崎病院消化器内科), 長尾 宗政(兵庫県立尼崎病院消化器内科), 北村 悟(兵庫県立尼崎病院消化器内科), 中井 敦史(兵庫県立尼崎病院消化器内科), 菱谷 英里子(兵庫県立尼崎病院消化器内科), 平松 由紀子(兵庫県立尼崎病院消化器内科), 増尾 謙志(兵庫県立尼崎病院消化器内科), 野本 大介(兵庫県立尼崎病院消化器内科), 梅田 誠(兵庫県立尼崎病院消化器内科), 川崎 公男(兵庫県立尼崎病院消化器内科), 松村 毅(兵庫県立尼崎病院消化器内科), 斎田 宏(兵庫県立尼崎病院消化器内科), 木村 利幸(兵庫県立尼崎病院消化器内科), 吉川 潤一(兵庫県立尼崎病院消化器外科), 白潟 義晴(兵庫県立尼崎病院消化器外科), 牧 淳彦(兵庫県立尼崎病院消化器外科)
抄録 【症例1】70歳男性.主訴は食欲不振.高血圧症で近医加療中,血液検査でγ-GTP=178,ALP=622と高値認め,腹腔内腫瘍を指摘されたため,精査・加療目的で当科紹介受診された.腹部造影CT(CECT)で胃小弯側に胃壁,肝左葉,膵体尾部との境界が不明瞭な10cm大の腫瘤を認めた.上部消化管内視鏡検査(EGD)で胃穹窿部後壁に頂部に白苔を伴う5cm大のSMT様隆起を認めた.隆起頂部潰瘍部からの生検で,膵原発腫瘍が疑われ,免疫染色の結果Squamous cell carcinomaの診断を得た.入院10日目に腹腔内出血・腫瘍崩壊を認め当院外科で緊急Appleby手術を施行した.手術標本の病理組織像からAdenosquamous cartinomaの診断を得た.【症例2】77歳男性.主訴は背部痛,上腹部痛.胃体上部後壁に3cm大の2型腫瘍を指摘され精査・加療で当科紹介受診された.当院でのEGDで施行した生検でadenocarcinoma(por)の診断を得た.CECTで膵浸潤,腹水,リンパ節腫脹を認めcStage4の胃癌と診断し化学療法(TS1/CDDP)を開始した.TS1/CDDP2コース施行後,吐血を認め救急受診.胃体部癌からの急性胃潰瘍出血の診断で緊急内視鏡的止血術施行するも止血得られず,緊急上腹部内蔵全摘術(胃,膵体尾部,脾臓,左副腎,横行結腸脾彎曲)を施行した.手術標本の病理組織像から膵癌(Adenosquamous carcinoma)の胃・横行結腸・脾臓・左副腎浸潤と診断された.(考察)稀な疾患である膵腺扁平上皮癌の二例を経験したので文献的考察を加えて報告する.キーワード:膵腺扁平上皮癌
索引用語