セッション情報 | ポスター膵 悪性腫瘍1 |
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タイトル | P-177:当院における膵神経内分泌腫瘍に対するエベロリムスでの治療経験 |
演者 | 堤 英治(愛知県がんセンター中央病院消化器内科) |
共同演者 | 肱岡 範(愛知県がんセンター中央病院消化器内科), 水野 伸匡(愛知県がんセンター中央病院消化器内科), 原 和生(愛知県がんセンター中央病院消化器内科), 今岡 大(愛知県がんセンター中央病院消化器内科), 田近 正洋(愛知県がんセンター内視鏡部), 田中 努(愛知県がんセンター内視鏡部), 石原 誠(愛知県がんセンター内視鏡部), 永塩 美邦(愛知県がんセンター中央病院消化器内科), 関根 匡成(愛知県がんセンター中央病院消化器内科), 與儀 竜治(愛知県がんセンター中央病院消化器内科), 藤吉 俊尚(愛知県がんセンター内視鏡部), 佐藤 高光(愛知県がんセンター中央病院消化器内科), 坂本 康成(愛知県がんセンター中央病院消化器内科), 清水 泰博(愛知県がんセンター消化器外科), 丹羽 康正(愛知県がんセンター内視鏡部), 山雄 健次(愛知県がんセンター中央病院消化器内科) |
抄録 | 【目的】エベロリムスにて治療を行った膵神経内分泌腫瘍(pancreatic neuroendocrine tumor;PNET)患者10例の効果および有害事象を検討した.【患者背景】男性比5:5,平均年齢50.0歳(29-68歳),非機能性8例(80%)で,機能性2例はガストリン産生腫瘍であった.WHO2010に基づいた悪性度分類では,G1 1例,G2 7例,NEC2例,JPSに基づいた進行度ではstage4a 1例,stage4b 9例であった.手術施行例は4例,エベロリムスの投与は1st line 4例,2nd line 5例,3rd line 1例であった.エベロリムス投与前に化学療法施行された症例は6例で,オクトレオチド酢酸塩の併用例6例,エベロリムス投与期間中央値は399日(24-625日)であった.【結果】抗腫瘍効果;エベロリムス投与後のCT検査は9例に施行した.抗腫瘍効果については1st line使用4例はPR25%,SD75%,2nd line使用5例ではPR40%,PD40%,未評価20%,3rd line使用1例はSDであった.評価した9例全体でPRは3例,SDは4例,PDは2例であった.有害事象;エベロリムスが関与していると思われた有害事象は,口内炎7例(G1-3),高血糖5例(G1-3),皮疹3例(G1-2),間質性肺炎4例(G1-2),血小板低下4例(G1-2)が認められた.間質性肺炎4例中2例でステイロイド治療を要した.その他は一時的な減量・休薬・対症療法でいずれも対応可能な可逆的なものであり,有害事象による投薬中止例はみられていない.【結語】エベロリムスはPNETに対する腫瘍制御能に優れた治療薬であり,2nd lineでも有効な症例があった.有害事象に関しては全例対処可能であり,エベロリムスを継続するためには有害事象のmanagementが重要であると考えられた.文献的考察を加え報告する. |
索引用語 |