セッション情報 ポスター

小腸2

タイトル P-189:

当院におけるNSAIDs・抗血小板薬起因性の小腸粘膜傷害の検討

演者 永井 知行(近畿大学医学部附属病院消化器内科)
共同演者 高山 政樹(近畿大学医学部附属病院消化器内科), 岡元 寿樹(近畿大学医学部附属病院消化器内科), 千品 寛和(近畿大学医学部附属病院消化器内科), 山田 光成(近畿大学医学部附属病院消化器内科), 足立 哲平(近畿大学医学部附属病院消化器内科), 峯 宏昌(近畿大学医学部附属病院消化器内科), 川崎 正憲(近畿大学医学部附属病院消化器内科), 朝隈 豊(近畿大学医学部附属病院消化器内科), 櫻井 俊治(近畿大学医学部附属病院消化器内科), 松井 繁長(近畿大学医学部附属病院消化器内科), 樫田 博史(近畿大学医学部附属病院消化器内科), 工藤 正俊(近畿大学医学部附属病院消化器内科)
抄録 【背景】原因不明の消化管出血や貧血の進行で,小腸内視鏡検査やカプセル内視鏡で小腸の粘膜傷害と診断される機会が増加している.その中でも,高齢化社会に伴い循環器・脳神経外科領域で血栓予防目的での抗血小板薬や整形疾患に対するNSAIDsを使用される機会が増えてきている.【目的と方法】当院では2005年7月から2013年9月までにシングルバルーン内視鏡(SBE)を486例,2012年8月から2013年9月までにカプセル内視鏡(CE)を42例施行している.それらのうち,NSAIDsや抗血小板薬起因性の小腸粘膜傷害と診断した症例を対象に臨床的特徴を検討した.なお,診断基準としては,NSAIDs・抗血小板薬の内服歴があり,画像で小腸粘膜傷害を認め,炎症性腸疾患,悪性腫瘍,感染性疾患などの除外ができ,NSAIDs・抗血小板薬の中止で臨床的改善を認められた症例とした.【結果】SBEまたはCEでNSAIDs・抗血小板薬起因性小腸粘膜傷害と診断できたのは25症例(SBEで20症例,CEで5症例)であった.平均年齢は72歳(32-85歳)で,性別は男性13例,女性12例であった.使用薬剤はNSADs単剤:7例,NSAIDs+アスピリン:1例,アスピリン単剤:10例,アスピリン+クロピドグレル:6例,クロピドグレル単剤:1例であり,投与継続期間は1年未満が5例,1年以上2年未満が3例,2年以上が7例,NSAIDs屯用のみが5例,不明が5例であった.治療内容としては,内視鏡的止血を要したのは4例,手術は1例であり,止血処置を要した症例を含めて大半の症例は使用薬剤の中止または変更とともに粘膜保護薬の処方で対応されていた.【結論】NSAIDs・抗血小板薬起因性の小腸粘膜傷害や出血はカプセル内視鏡やバルーン内視鏡で診断し,止血処置をすれば薬剤中止により改善する.しかし,薬剤中止ができない症例においては再発防止策が確立していない.
索引用語