セッション情報 | ポスター小腸2 |
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タイトル | P-191:高齢者腸閉塞症例の検討 |
演者 | 内山 周一郎(都城市郡医師会病院外科) |
共同演者 | 北村 英嗣(都城市郡医師会病院外科), 高屋 剛(都城市郡医師会病院外科), 末田 秀人(都城市郡医師会病院外科), 佐野 浩一郎(都城市郡医師会病院外科), 金丸 幹郎(都城市郡医師会病院外科), 佛坂 正幸(潤和会記念病院外科), 千々岩 一男(宮崎大学腫瘍機能制御外科) |
抄録 | 腸閉塞はさまざまな原因で起こる病態で,年齢に関係なく緊急あるいは準緊急手術の適応となり得ることが多い.今回われわれは当院で入院治療を行った腸閉塞症例に関して検討を行った.【対象】当科で過去4年間に入院加療を行った腸閉塞症例207症例について原因,手術既往の有無,術前減圧チューブの有無,外科的治療の有無,呼吸器使用の有無,予後について検討した.さらにそれらの因子と年齢との関係についても検討した.【結果】腸閉塞の原因は癒着が最も多く(51.2%),絞扼,大腸癌の順であった.手術の既往を72.0%の症例に認め,手術既往のある群で有意に減圧チューブの挿入率が高かった(p=0.0003).手術既往の有無に関して手術既往のない群で手術施行の割合が多かったが(p=0.0027),原因として絞扼群が54.5%を占めていた.大腸癌イレウス群を除くと腸管切除の割合は絞扼群がそれ以外の群と比較して有意に高かった(p=0.0011).入院から手術までの期間は絞扼群がそれ以外の群と比較して有意に短かった.手術の有無と人工呼吸器の使用との相関は認められなかったが,絞扼群で有意に人工呼吸器の使用率が高かった(p=0.0001).75歳以上の高齢群と75歳以下の非高齢群との間で比較すると原因として絞扼が多く,手術施行例の割合が有意に高く腸切除を有する症例が多い傾向を認めた.さらに術後の人工呼吸器の使用率が有意に高かった.全体の死亡率は6.3%であったが,絞扼および年齢との相関を認めなかった.しかしながら死亡例の53.9%は状態が悪く手術を行えなかった症例であった.【結語】高齢者腸閉塞症例では腸管切除を有する絞扼群が多く含まれており,術後の人工呼吸器管理を要する可能性が高いことから早期診断・早期治療が重要である. |
索引用語 |