セッション情報 ポスター

大腸 腫瘍 症例1

タイトル P-197:

3D腹腔鏡ならびに3Dヘッドマウントディスプレイを用いた大腸癌に対する腹腔鏡下手術

演者 小林 宏寿(東京医科歯科大学低侵襲医学研究センター)
共同演者 杉原 健一(東京医科歯科大学腫瘍外科)
抄録 大腸癌に対する腹腔鏡下切除術は急速に広まっている.従来早期癌が対象であったが,現在では多くの施設にて進行癌に対しても施行されている.手術に求められる視覚には立体視,拡大視,俯瞰視,全員視などが挙げられる.従来の腹腔鏡下手術の問題点の一つは,実際には3次元の空間で行われる手術を,2次元のモニターを観察しながら行わなければならない点,すなわち立体視ができないことにある.3D腹腔鏡は,通常の腹腔鏡手術では得られない立体視を可能にすることで,これまで以上に繊細な手術を可能にすると考える.また,従来の腹腔鏡手術でも全員視を得ることはできるが,必ずしも全員が最適な視野を得ているとは言えない.モニターを見る際の最適な俯瞰の角度は0-30度とされるが,手術参加者のモニターに対する位置の違い,体型の違いなどから,全員が等しく最適な状態でモニターを見ることができているとは限らない.そこで当科では3Dヘッドマウントディスプレイを用いて腹腔鏡下手術を施行した.3Dヘッドマウントディスプレイを用いることで,各人に最適な手術映像を得ることができると考えた.手術の実際を供覧する.
索引用語