セッション情報 ポスター

大腸 腫瘍 症例2

タイトル P-199:

Regorafenibは薬剤性胸膜炎を発症させるかもしれない

演者 吉岡 直輝(愛知厚生連海南病院消化器内科)
共同演者 宇都宮 節夫(愛知厚生連海南病院腫瘍内科), 柴田 寛幸(愛知厚生連海南病院消化器内科), 青木 総典(愛知厚生連海南病院消化器内科), 武藤 久哲(愛知厚生連海南病院消化器内科), 広崎 拓也(愛知厚生連海南病院消化器内科), 石川 大介(愛知厚生連海南病院消化器内科), 國井 伸(愛知厚生連海南病院消化器内科), 渡邉 一正(愛知厚生連海南病院消化器内科), 奥村 明彦(愛知厚生連海南病院消化器内科)
抄録 【はじめに】Regorafenibは進行再発大腸癌に対する有効性が示されたマルチキナーゼ阻害薬である.有害事象として手足症候群,高血圧,食欲不振,倦怠感などが報告されているが,胸膜炎の報告はない.我々は,直腸癌肝転移に対してRegorafenibを投与し,胸膜炎を発症した症例を経験したので報告する.【症例】症例は54歳の男性で,2011年に血便を主訴に受診した.直腸癌(中分化型腺癌),多発肝転移,多発リンパ節転移と診断し,低位前方切除術を施行した.2011年10月から翌年6月までFOLFOX+Bevacizumab(BV)を投与し,2012年6月から同年10月までFOLFIRI+BVを投与した.その後はCapecitabine+BV,Cetuximab,S1などを投与した.2013年7月,Regorafenibを投与するために入院した.7月31日からRegorafenib(1日160 mg)投与を開始した.投与開始から4日目に39度の発熱と右胸痛が出現した.胸痛は体位変換や深吸気によって増強し,腹部に異常所見はなく,胸部CTで少量の右胸水と右下肺野にわずかな浸潤影を認めたため,臨床的に胸膜炎と診断した.Regorafenibを中止し,抗菌薬(Sulbactam/Ampicillin)投与を開始した.1週間後には解熱したため,抗菌薬を3週間投与した後に中止した.しかし,その2日後に胸膜炎が再燃したため,抗菌薬治療を再開し,その後も抗菌薬治療(Clavulanate/Amoxicillin)を継続した.Regorafenib初回投与から43日目にRegorafenibを再投与した.抗菌薬治療を継続する予定であったが,再投与2日目に抗菌薬が中止されてしまい,3日目には胸膜炎が再燃した.Regorafenibを中止して抗菌薬投与を再開し,胸膜炎は軽快した.【結語】Regorafenib投与後に胸膜炎が発症した.Regorafenibは薬剤性胸膜炎を発症させる可能性がある.
索引用語