セッション情報 | ポスター大腸 腫瘍 症例3 |
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タイトル | P-208:腹腔鏡補助下に切除を施行した,右鼡径ヘルニアを合併した虫垂粘液嚢胞腺腫の1例 |
演者 | 田澤 賢一(新潟県厚生連糸魚川総合病院外科) |
共同演者 | 関根 慎一(新潟県厚生連糸魚川総合病院外科), 土屋 康紀(新潟県厚生連糸魚川総合病院外科), 金山 雅美(新潟県厚生連糸魚川総合病院内科), 野々目 和信(新潟県厚生連糸魚川総合病院内科), 月城 孝志(新潟県厚生連糸魚川総合病院内科), 山岸 文範(新潟県厚生連糸魚川総合病院外科), 嶋田 裕(京都大学ナノバイオ研究所), 笹原 正清(富山大学医学薬学研究部病態診断学), 塚田 一博(富山大学医学薬学研究部消化器・腫瘍・総合外科) |
抄録 | 症例:73歳男性.既往症:高血圧,高脂血症,糖尿病,脳梗塞,狭心症,心房細動.検診で便潜血(+)を指摘,当院内科初診,腹部診察で右鼠径部に手拳大の還納可能な膨隆を認めた.血液検査で明らかな炎症所見を認めず,腫瘍マーカーも正常範囲内であった.大腸カメラで盲腸部に粘膜下腫瘍様の隆起性病変を認め(虫垂入口部に一致),同部生検で悪性所見はなかった.腹部CT検査で10×2×2cm大の嚢胞性拡張を示した虫垂を認め,腸管壁肥厚像,内腔発育病変はなく,周囲リンパ節腫脹,腹水もなかった.同時に右鼠径ヘルニアを認め,小腸,小腸間膜の腹腔外逸脱を認めた.右鼡径ヘルニア+虫垂粘液嚢腫の診断で,全身麻酔下に腹腔鏡補助下盲腸部分切除術+膨潤麻酔法併用TAPP(右:I-3)を施行した.術後経過良好,術後7日目に退院した.切除標本は10×2×2cm大の拡張した虫垂で,無色透明な粘稠な粘液を多量に内包していた.明らかな粘膜病変を認めず,病理組織学的にも,異型の乏しい,非浸潤性の腫瘍細胞の増殖を認め,粘液嚢胞腺腫と診断された.文献的考察を加え,報告する. |
索引用語 |