セッション情報 ポスター

大腸 IBD 症例1

タイトル P-212:

アダリムマブにて寛解後バイオフリー可能となった難治性潰瘍性大腸炎の1例

演者 谷田 諭史(名古屋市立大学消化器代謝内科学)
共同演者 溝下 勤(名古屋市立大学消化器代謝内科学), 塚本 宏延(名古屋市立大学消化器代謝内科学), 尾関 啓司(名古屋市立大学消化器代謝内科学), 濱野 真吾(名古屋市立大学消化器代謝内科学), 林 則之(名古屋市立大学消化器代謝内科学), 片野 敬仁(名古屋市立大学消化器代謝内科学), 田中 守(名古屋市立大学消化器代謝内科学), 西脇 裕高(名古屋市立大学消化器代謝内科学), 海老 正秀(名古屋市立大学消化器代謝内科学), 森 義徳(名古屋市立大学消化器代謝内科学), 澤田 武(名古屋市立大学消化器代謝内科学), 久保田 英嗣(名古屋市立大学消化器代謝内科学), 片岡 洋望(名古屋市立大学消化器代謝内科学), 城 卓志(名古屋市立大学消化器代謝内科学)
抄録 【症例】43歳,女性.【主訴】粘血下痢便.【既往歴】甲状腺機能低下症(チラージン内服中)【現病歴】1996年潰瘍性大腸炎(全大腸炎型)と診断,ステロイド,5-ASA(サラゾピリン)4500mg治療にて寛解に至るも,ステロイド減量・中止すると再燃を繰り返していた.2009年4月再燃,5-ASA4500mgにプレドニゾロン10mgを追加するも症状改善せず,ステロイド依存・中等症再燃(Mayo score 9,内視鏡score 3)と診断した.WBC 7240/μL,RBC 379×104/μL,Hb 13.1g/dL,CRP 0.05mg/dLであり,同年7月アダリムマブ(ADA)160 mg/80 mg/40 mg隔週投与開始した.開始後速やかに症状改善,ADA開始後32週時,完全寛解に至った(Mayo score 1,内視鏡score 0).同時にプレドニゾロンも漸減中止できた.ADAによる完全寛解維持療法中,2010年7月より注射部位反応出現,手背,首と発疹範囲が拡大した.抗アレルギー薬投与後発赤は軽快するも持続した.2011年12月には片側眼瞼炎が出現,ステロイド薬塗布するも改善なく両側眼瞼炎となり,ADAによるアレルギー反応増悪と考え2012年8月ADA投与中止した(Mayo score 1,内視鏡score 0).ADA中止後1年時においても排便回数の増加,血便もなく寛解維持できている(2013年9月Mayo score 1,内視鏡score 0).本症例は,ADA投与後32週後に完全寛解に至り,3年間ADA投与中も寛解維持し投与中止,その後も完全寛解継続している.ADA投与中止後バイオフリーに至った難治性潰瘍性大腸炎の報告は,これまでにない.今後,ADA投与後バイオフリー可能症例は,どのような症例かを検討する上で貴重な症例と考え報告した.
索引用語