セッション情報 | ポスター胆道腫瘍 |
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タイトル | P-269:当院における十二指腸gangliocytic paragangliomaの検討 |
演者 | 松原 浩(豊橋市民病院消化器内科) |
共同演者 | 浦野 文博(豊橋市民病院消化器内科), 藤田 基和(豊橋市民病院消化器内科), 内藤 岳人(豊橋市民病院消化器内科), 山田 雅弘(豊橋市民病院消化器内科), 山本 英子(豊橋市民病院消化器内科), 竹山 友章(豊橋市民病院消化器内科), 田中 卓(豊橋市民病院消化器内科), 鈴木 博貴(豊橋市民病院消化器内科), 廣瀬 崇(豊橋市民病院消化器内科), 芳川 昌功(豊橋市民病院消化器内科), 岡村 正造(豊橋市民病院消化器内科) |
抄録 | 【背景】gangliocytic paraganglioma(GP)は,悪性度を持つ比較的稀な腫瘍である.消化管における肉眼形は粘膜下腫瘍であり,消化管神経内分泌腫瘍(NET),GISTなど,その他の消化管粘膜下腫瘍との鑑別を要する.今回我々は,3例のGPを経験したので報告する.【症例1】50歳代男性.肝機能異常,胆管拡張を主訴に当科受診.上部消化管内視鏡検査(EGD)では,病変は粘膜下腫瘍の形態で,頂部に削れを有していた.同部位からの生検でGPと診断され,外科的乳頭切除術を施行した.術後病理診断はGPであった.【症例2】60歳代男性.検診を契機に発見された早期胃癌に対して内視鏡的粘膜下層剥離術施行,術後の病理診断で深達度SM2と判断され追加外科的手術の予定となった.術前マーキング目的のEGDで,十二指腸下行脚に隆起性病変を認めた.十二指腸病変は主乳頭と離れた肛門側に存在し,頂部に深い削れを有す粘膜下腫瘍であった.超音波内視鏡検査(EUS)では,十二指腸粘膜の第2~3層を主座とする,2cm大の内部不均一な低エコー腫瘍であった.生検結果はNETで,胃幽門切除,膵頭十二指腸切除術を施行した.術後病理診断はGPであった.【症例2】70歳代男性.2013年2月の定期EGDで,十二指腸下行脚の粘膜下腫瘍を指摘された.EUSでは,十二指腸粘膜第2-3層由来の内部不均一な2cm大の低エコー病変として描出された.同時にSonazoid(R)+による造影を行うと,造影早期相では腫瘍内部の辺縁に強い造影効果を有し,造影開始から3-5分後では,腫瘍内部の造影効果は不均一であった.EUS-FNAによる病理診断は,NETあるいはGPであった.EUS,造影EUSの所見から,GPと診断し外科的腫瘍核出術を施行した.術後病理診断はGPであった.【結語】十二指腸GP診断は,造影を含めた詳細なEUS観察が有用であると考えられた. |
索引用語 |