セッション情報 ポスター

症例胃癌3

タイトル P-283:

当院で診断しえた肝・膵・消化管神経内分泌腫瘍(NET)の6例

演者 勝俣 雅夫(東邦大学医療センター佐倉病院内科)
共同演者 佐々木 大樹(東邦大学医療センター佐倉病院内科), 宮村 美幸(東邦大学医療センター佐倉病院内科), 平山 佳穂(東邦大学医療センター佐倉病院内科), 菊地 秀昌(東邦大学医療センター佐倉病院内科), 新井 典岳(東邦大学医療センター佐倉病院内科), 岩佐 亮太(東邦大学医療センター佐倉病院内科), 古川 竜一(東邦大学医療センター佐倉病院内科), 山田 哲弘(東邦大学医療センター佐倉病院内科), 曽野 浩治(東邦大学医療センター佐倉病院内科), 長村 愛作(東邦大学医療センター佐倉病院内科), 中村 健太郎(東邦大学医療センター佐倉病院内科), 青木 博(東邦大学医療センター佐倉病院内科), 吉松 安嗣(東邦大学医療センター佐倉病院内科), 津田 裕紀子(東邦大学医療センター佐倉病院内科), 竹内 健(東邦大学医療センター佐倉病院内科), 高田 伸夫(東邦大学医療センター佐倉病院内科), 鈴木 康夫(東邦大学医療センター佐倉病院内科), 徳山 宣(東邦大学医療センター佐倉病院病理部), 蛭田 啓之(東邦大学医療センター佐倉病院病理部)
抄録 【背景】神経内分泌腫瘍(NET)は比較的稀な疾患であるが近年画像診断法の進歩に伴い,発見される機会が増加している.【方法】2008年以降当院にて診断しえた肝・膵・消化管NETの6例(男性5例,女性1例,平均年齢61.7歳(46~70歳))を対象とし,その臨床的経過につき検討した.【成績】発生部位は胃2例,十二指腸1例,膵2例,肝1例で全例が非機能性であった.胃の症例はいずれも肝転移を伴う進行癌であり,1例が内視鏡所見で中心陥凹を伴う粘膜下腫瘍様隆起,1例はType3病変であった.胃,肝臓の生検からCD56陽性であり,胃内分泌腫瘍の診断となった.いずれも化学療法施行し,一時は有効であったがその後悪化し,死の転帰となった.十二指腸の症例は5mm大の黄色調の平坦隆起病変であり,生検にてシナプトフィジン陽性でカルチノイドの診断となった.遠隔転移もなく経過観察中である.膵臓の症例は1例が十二指腸乳頭に1cm大のポリープ状の隆起性病変を認め,シナプトフィジン陽性,CgA陽性,CD56陽性であり,膵神経内分泌腫瘍の診断となった.膵頭十二指腸切除術を行ない,現在経過観察中である.1例はリンパ節転移,肺転移を伴っており,CTガイド下膵腫瘍生検にてシナプトフィジン陽性,CD7陽性であり,膵神経内分泌腫瘍の診断となった.化学療法を施行し,現在も加療継続中である.肝臓の症例では,肺,後腹膜,肝に腫瘍を認めており,肝生検にてNCAM陽性,シナプトフィジン陽性であり,神経内分泌腫瘍の診断となったが原発同定は困難であった.化学療法施行したが悪化し,死の転帰となった.剖検にて肝原発のNETと判明した.【結論】当院において診断しえた肝・膵・消化管NETの6例を経験した.
索引用語