セッション情報 | ポスター症例胃癌4 |
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タイトル | P-286:当科における切除不能進行再発胃癌に対するCapecitabine+Cisplatin療法の成績 |
演者 | 遠藤 俊治(東大阪市立総合病院消化器外科) |
共同演者 | 山田 晃正(東大阪市立総合病院消化器外科), 奥山 正樹(東大阪市立総合病院消化器外科), 平岡 和也(東大阪市立総合病院消化器外科), 小西 健(東大阪市立総合病院消化器外科), 金 致完(東大阪市立総合病院消化器外科), 中川 朋(東大阪市立総合病院消化器外科), 菅生 貴仁(東大阪市立総合病院消化器外科), 長岡 慧(東大阪市立総合病院消化器外科), 武田 昂樹(東大阪市立総合病院消化器外科), 植田 裕司(東大阪市立総合病院消化器外科), 松本 謙一(東大阪市立総合病院消化器外科), 西嶌 準一(東大阪市立総合病院消化器外科) |
抄録 | 【目的】進行再発胃癌に対するCapecitabine+Cisplatin(XP)療法はFP療法に対する非劣勢が証明されており,海外では広く用いられている.しかし日本人に対するXP療法の効果・安全性のデータは少ない.今回当科における切除不能進行再発胃癌に対してXP療法を行った症例の治療成績を検討した.【方法】2011年12月以降,当科にてXP療法を施行した切除不能進行再発胃癌症例(11症例)における有効性および安全性を後方視的に検討した.【成績】年齢は中央値66歳(34-75),男性10例,女性1例.肝転移5例,腹膜播種5例,大動脈周囲リンパ節転移1例であった.HER2陽性の7例にはTrastuzumabを併用した.初回,2次,3次,4次治療がそれぞれ7,1,1,2例であった.XP療法は中央値2コース(1-15)行われた.ToGA試験のレジメンを用いたが,いずれの症例も途中でCapecitabineおよびCisplatinの減量,あるいは休止を行った.測定可能病変(RECIST)のある6例中,CR1例,PR2例,SD1例,PD2例であった.CRの1例は,肝転移,リンパ節転移とも消失し,胃原発巣の生検でもpathological CRが得られている.有害事象はInfusion reaction(発熱,悪寒)1例,Grade3の好中球減少3例,Grade3のクレアチニン増加1例,Grade3の食欲不振6例,Grade 3の胃出血および貧血1例,Grade1の水泡性皮膚炎1例などであった.【結論】当科の成績において,XP療法の奏功率は良好であった.一方,全ての症例でCapecitabine,Cisplatinの減量,休薬が行われており,治療継続のポイントは薬剤の減量休薬と有害事象のマネジメントと思われる. |
索引用語 |