セッション情報 | ポスター症例その他(胃・十二指腸・外科) |
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タイトル | P-298:若年者,高齢者胃癌手術症例の検討 |
演者 | 小南 裕明(神戸労災病院外科) |
共同演者 | 田中 賢一(神戸大学食道胃腸外科), 押切 太郎(兵庫県立がんセンター消化器外科), 中山 俊二(兵庫県立がんセンター消化器外科), 藤野 泰宏(兵庫県立がんセンター消化器外科), 富永 正寛(兵庫県立がんセンター消化器外科) |
抄録 | 平成19年4月から平成22年12月までの3年9か月間において胃癌に対して初回の手術的治療を行った症例のうち40歳未満を若年群,80歳以上を高齢群に分類した上で『胃がん学会全国登録解析結果報告手術症例』との間で各項目について比較検討を行った.該当症例は若年群13例,高齢群59例で,男女比はともにほぼ3対1だった.主訴は若年群で腹痛が10例に見られたが,高齢者では自覚症状なしが20例と最多を占めていた.悪性疾患の家族歴は若年群で有意に多く,腫瘍マーカーは若年群でCA19-9,高齢群でCEAが高値を占める傾向にあった.病理組織学的進行度分類では両群ともStage Iが過半数を占めたが,高齢群で15%みられたStage IV症例が若年群では1例もなかった.病理組織学的分化度では若年群の13例中12例がmucもしくはporで占められ,高齢群に比べて明らかに分化度が低かった.術後合併症の発生率は高齢群で高く,Surgical site infectionを中心とした感染症が全体の10%で発生していた.術後不穏,在院死は両群とも1例も見られなかった.高齢者の周術期においては不穏行動よりも感染症の合併により注意を払う必要があるのではないかと考えられた. |
索引用語 |