セッション情報 ポスター

症例その他(胃・十二指腸・外科)

タイトル P-299:

十二指腸潰瘍穿孔における腹腔鏡下穿孔部閉鎖・大網被覆術の検討

演者 青木 丈明(大阪厚生年金病院外科)
共同演者 弓場 健義(大阪厚生年金病院外科), 藤井 眞(大阪厚生年金病院外科), 森本 芳和(大阪厚生年金病院外科), 赤丸 祐介(大阪厚生年金病院外科), 安政 啓吾(大阪厚生年金病院外科), 河野 恵美子(大阪厚生年金病院外科), 大久保 悠祐(大阪厚生年金病院外科), 谷口 嘉毅(大阪厚生年金病院外科), 岩本 和哉(大阪厚生年金病院外科), 宋 智亨(大阪厚生年金病院外科), 樋渡 勝平(大阪厚生年金病院外科), 山崎 芳郎(大阪厚生年金病院外科)
抄録 【目的】当院では十二指腸潰瘍穿孔に対して,腹腔鏡下穿孔部閉鎖・大網被覆術を第一選択にしている.従来の開腹手術と比較し,腹腔鏡下手術の有用性を検討することを目的とした.【方法】2008年から2012年までに当科で41例の十二指腸潰瘍穿孔に対する手術を施行した.全ての症例において,術前内視鏡検査で十二指腸球部前壁に潰瘍あるいは穿孔部位が存在することを確認した.このうち腹腔鏡手術群(37例:以下lap群),開腹手術群(4例:以下open群)の2群に分けて,年齢,性別,発症から手術までの時間,手術時間,術前・術後の血液データ(白血球数,CRP値),排ガス確認日,飲水開始日,食事開始日,入院期間,合併症についてretrospectiveに検討した.lap群の内,1例は穿孔部が既に大網で被覆されておりドレナージ術のみ施行したが,再手術を要した症例は認めなかった.【結果】患者背景ではopen群において有意に高齢であり,発症から手術までの時間が長く,合併症が多かった.術前・術後の血液データ(白血球数,CRP値)においては両群間に有意差は認めなかった.排ガス確認日,飲水開始日,食事開始日,入院期間はlap群が有意に短縮されていた.当科では,以前に1997年から2007年までの手術を施行した十二指腸潰瘍穿孔症例についても同様の検討をしている.その際はlap群29例,open群28例であり,手術時間においてlap群が有意に長時間を要したが,今回の検討では手術時間は両群間で有意差を認めなかった.【まとめ】十二指腸潰瘍穿孔において,腹腔鏡下穿孔部閉鎖・大網被覆術は有用であると考えられた.腹腔鏡手技の習熟により,手術時間についてもlap群はopen群に劣らないことが示唆された.
索引用語