セッション情報 | ポスター腸炎その他1 症例 |
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タイトル | P-325:Collagenous colitisの3例 |
演者 | 千代 大翔(香川労災病院内科) |
共同演者 | 井上 秀幸(香川労災病院内科), 藤田 直樹(香川労災病院内科), 山名 浩喜(香川労災病院内科), 冨田 悠介(香川労災病院内科), 神野 有子(香川労災病院内科), 西 理子(香川労災病院内科), 吉武 晃(香川労災病院内科), 前田 純(香川労災病院内科), 國土 泰孝(香川労災病院外科) |
抄録 | 症例1(66歳男性).某年6月13日に急性心筋梗塞で当院へ入院となりPCIを施行し,6月14日より抗血小板薬の内服とともにlansoprazoleの内服が開始となった.6月25日より一日10回を超える水様下痢を認め,改善しないため7月8日に当科初診となった.同日lansoprazoleをlafutidineに変更したところ,下痢の改善を認めた.7月11日に行われた大腸内視鏡検査(CS)を行ったところ,横行結腸からS状結腸にかけ発赤した粘膜を散見した.生検にてCollagenous colitis(CC)と診断された.lansoprazole中止後は症状の再燃なく経過している.症例2(41歳女性).某年10月より一日10回を超える水様下痢を主訴に前医を受診し内服治療を受けるも改善しなかった.前医でCSを受けたが,特に異常所見を認めなかった.その後も症状が改善せず10月23日に当科初診となった.loperamide等による内服治療を行うも改善無く,12月6日にCSを再検した.下行結腸,S状結腸に浮腫状粘膜を認め,生検を行い,CCと診断された.mesalazineによる治療を開始したが,発熱,下痢症状の悪化がありmesalazineの過敏症が疑われ内服を中止とした.ステロイドによる治療を考慮したが,希望にて他院へ紹介した.症例3(68歳女性).GERDに対し近医にてlansoprazoleを処方されていた.前年から排便により改善する腹痛を繰り返していた.今年5月,急激な腹痛が出現し当院受診.左下腹部に圧痛と反跳痛を認め,腹部CTで結腸穿孔と診断した.緊急手術を施行し,下行結腸部分切除および人工肛門造設術を行った.切除標本では腸間膜側の粘膜に全長にわたる縦走潰瘍を認め,CCと診断された.術後lansoprazole内服を中止したが症状の再燃を認めたためmesalazine内服を行い,その後の経過は良好である. |
索引用語 |