セッション情報 ポスター

腸炎その他2 症例

タイトル P-334:

消化管出血に対しバソプレシン動注療法を行った9症例の検討

演者 山本 悦孝(松江赤十字病院消化器内科)
共同演者 板倉 由幸(松江赤十字病院消化器内科), 山下 詔嗣(松江赤十字病院消化器内科), 原田 恵理奈(松江赤十字病院消化器内科), 花岡 拓哉(松江赤十字病院消化器内科), 實藤 宏美(松江赤十字病院消化器内科), 千貫 大介(松江赤十字病院消化器内科), 串山 義則(松江赤十字病院消化器内科), 内田 靖(松江赤十字病院消化器内科), 香川 幸司(松江赤十字病院消化器内科)
抄録 出血源不明の消化管出血,特に結腸憩室出血が疑われる症例に対する内視鏡的止血術は,多発憩室,前処置不良,大量出血の症例において出血部位の特定ができず止血処置は困難となる.また,全身状態不良の場合には内視鏡検査施行不可能な症例もあり,止血処置困難例も含め血管造影を行っている.血管造影で責任血管を同定できた症例には動脈塞栓法を選択するが,同定できない症例に対してはバソプレシン動注療法を行っている.症例は2004年~2013年に消化管出血に対しバソプレシン動注療法を行った9例(11回)で,下部消化管出血が8例(結腸憩室出血6例(8回),その他2例),十二指腸傍乳頭憩室出血が1例である.いずれも内視鏡検査で出血点が特定できなかった症例であった.下部消化管出血に対しては腸間膜動脈根部にカテーテル留置しバソプレシンを0.2U/minから投与開始し,再出血がなかった症例ではバソプレシン漸減していった.再出血をきたした症例は3例あり内視鏡的止血術,抗凝固在投与中止等にて止血が得られた.バソプレシン動注療法中の合併症としては6例に腹痛,2例に体液貯留がみられたが,治療後に影響を残す合併症は見られなかった.バソプレシン動注療法は責任血管の厳密な特定が困難な症例でも治療が可能であり,低侵襲で比較的高い止血率が得られる治療法と考えられた.
索引用語