セッション情報 | ポスター大腸癌1 |
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タイトル | P-338:当院における大腸癌術前検査としてのCT-colonographyの有用性 |
演者 | 畑 佳孝(国立病院機構九州医療センター消化器センター,臨床研究センター) |
共同演者 | 鶴田 伸一(国立病院機構九州医療センター消化器センター,臨床研究センター), 山口 恵梨子(国立病院機構九州医療センター消化器センター,臨床研究センター), 原口 和大(国立病院機構九州医療センター消化器センター,臨床研究センター), 麻生 暁(国立病院機構九州医療センター消化器センター,臨床研究センター), 隅田 頼信(国立病院機構九州医療センター消化器センター,臨床研究センター), 中牟田 誠(国立病院機構九州医療センター消化器センター,臨床研究センター), 原田 直彦(国立病院機構九州医療センター消化器センター,臨床研究センター), 坂口 善久(同外科), 池尻 公二(同外科), 桃崎 征也(同病理検査部), 中山 吉副(同病理検査部), 松浦 秀司(古賀病院21放射線科), 中村 和彦(九州大学病院病態制御内科学) |
抄録 | 【背景】computed tomography-colonography(CTC)は,multislice CTの登場,ワークステーションの開発などで,読影精度の向上と読影時間の短縮化がもたらされた.CTCは全大腸内視鏡検査や注腸X線検査に要求されるような熟練した手技を必要とせず,炭酸ガス自動注入器を使用することで患者の苦痛もかなり軽減される.そのため,大腸スクリーニング検査として導入する施設が増加している.CTの情報から腸管の内腔とその周囲臓器を同時に観察できるなどの利点があるため,大腸癌診断およびStaging診断を同時にできる有用なmodalityである.病変と体表との位置関係の把握や,造影CTでは血管支配の把握も可能であり,より安全な手術に望むことができ,術前精査として高い有用性を認める.【症例】当院では2010年11月よりCTCを導入し,2013年5月31日までに計377例のCTCを施行した.うち大腸癌および腺腫に対して外科的切除を施行した272症例,289病変に対してCTCの有用性を検討した.【結果】外科的切除272症例のうち,男女比は138:134,年齢は36-91(中央値69)歳であった.術前存在診断は虫垂1例,盲腸27例,上行結腸46例,横行結腸29例,下行結腸18例,S状結腸87例,直腸Rs35例,直腸Ra21例,直腸Rb25例,であった(2部位にまたがる場合は病変の主座).術前深達度診断はM-SM浅層29例,SM深部25例,MP18例,SS-SE171例,A23例,SI10例,評価不能4例,吻合部再発2例,内視鏡切除後7例であった.【結論】上記症例に対し,手術所見,最終病理診断と比較し有用性について検討した.当院における大腸癌術前検査としてCTCを施行した症例について文献的考察を加え発表する. |
索引用語 |