セッション情報 ポスター

大腸癌1

タイトル P-339:

当院における高齢者大腸癌に対する化学療法の現状

演者 栗原 直人(練馬総合病院外科)
共同演者 小泉 亘(練馬総合病院外科), 市原 明子(練馬総合病院外科), 松浦 芳文(練馬総合病院外科), 井上 聡(練馬総合病院外科), 飯田 修平(練馬総合病院外科)
抄録 高齢者の悪性疾患に対する化学療法については積極的治療の是非について意見が分かれる.今回,当院における80歳以上の高齢者大腸癌に対する化学療法の現状を検討した.対象は2011年1月から2013年10月に当院で大腸癌に対して化学療法を施行した患者96例を対象とした.全患者の平均年齢は69±9.8歳(37-94歳)であり,年齢分布は-64歳33例,65-69歳16例,70-74歳19例,75-79歳13例,80歳以上は15例であった.80歳以上の高齢者大腸癌15症例に行われた化学療法の平均回数は21回であった.外科的治療については,原発切除症例12例,非切除症例3例であった.2013年10月現在の死亡例3例,BSC3例,継続治療中8例,化学療法終了無再発生存1例である.死亡例3例の平均生存期間は850日以上であった.施行した化学療法はIFL7例,FOLFOX6例,FORFIRI2例であった.高齢者の場合,当日の身体状況により化学療法の投与量や投与間隔の変更が必要な場合がある.外来化学療法施行患者は,QOLを維持しながら長期間生存することが可能であるため,高齢者に対しても化学療法を個別かつ積極的に検討する必要がある.当院における高齢者化学療法の現状について報告する.
索引用語