セッション情報 | ポスター大腸癌3 |
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タイトル | P-346:Stage2大腸癌における術前CEAおよびCA19-9の意義 |
演者 | 渋谷 雅常(大阪市立大学大学院腫瘍外科) |
共同演者 | 前田 清(大阪市立大学大学院腫瘍外科), 永原 央(大阪市立大学大学院腫瘍外科), 大谷 博(大阪市立大学大学院腫瘍外科), 池谷 哲郎(大阪市立大学大学院腫瘍外科), 菅野 兼史(大阪市立大学大学院腫瘍外科), 櫻井 克宜(大阪市立大学大学院腫瘍外科), 山添 定明(大阪市立大学大学院腫瘍外科), 木村 健二郎(大阪市立大学大学院腫瘍外科), 天野 良亮(大阪市立大学大学院腫瘍外科), 久保 尚士(大阪市立大学大学院腫瘍外科), 田中 浩明(大阪市立大学大学院腫瘍外科), 六車 一哉(大阪市立大学大学院腫瘍外科), 大平 雅一(大阪市立大学大学院腫瘍外科), 平川 弘聖(大阪市立大学大学院腫瘍外科) |
抄録 | 【目的】stage2大腸癌における術後補助化学療法の有用性は確率しておらず,本邦ガイドラインでは個々の再発リスクに応じて適応を決定することが望ましいとされているが,高リスク群の明確な定義は示されていない.そこで,今回われわれはstage2大腸癌におけるCEAおよびCA19-9の予後予測因子としての意義について検討した.【対象と方法】2002年1月から2009年12月までに当科で根治術を施行し,術前CEA値およびCA19-9値が判明しているstage2大腸癌228例を対象とした.内訳は結腸癌134例,直腸癌94例であった.CEAおよびCA19-9についてcutoff値をそれぞれ5.0ng/ml,37U/mlに設定したのち陽性・陰性群に分類し,予後との相関を検討した.【結果】CEA陽性群(n=86)は陰性群(n=141)に対して有意に予後不良であった(p=0.00137).また,CEA陰性群における解析ではCA19-9は予後との相関を認めなかったものの,CEA陽性群においてCA19-9陽性群(n=14)は陰性群(n=72)に対して有意に予後不良であった(p=0.0071).また,結腸癌のみを対象とした解析において,CEA単独では予後との相関が認められなかったが,CEA陽性群においてCA19-9陽性群は陰性群と比較して有意に予後不良であった(p=0.0143).【結語】stage2大腸癌において,CEAとCA19-9の併用がリスク層別化に有用である可能性が示唆された. |
索引用語 |