セッション情報 | ポスター稀な肝悪性腫瘍 |
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タイトル | P-362:肝生検で診断されたAIDS関連バーキットリンパ腫の2例 |
演者 | 杉本 彩(国立病院機構大阪医療センター消化器内科) |
共同演者 | 中水流 正一(国立病院機構大阪医療センター消化器内科), 福富 啓祐(国立病院機構大阪医療センター消化器内科), 日比野 賢嗣(国立病院機構大阪医療センター消化器内科), 木村 圭一(国立病院機構大阪医療センター消化器内科), 田村 猛(国立病院機構大阪医療センター消化器内科), 坂根 貞嗣(国立病院機構大阪医療センター消化器内科), 岩崎 哲也(国立病院機構大阪医療センター消化器内科), 岩崎 竜一朗(国立病院機構大阪医療センター消化器内科), 長谷川 裕子(国立病院機構大阪医療センター消化器内科), 榊原 祐子(国立病院機構大阪医療センター消化器内科), 山田 拓哉(国立病院機構大阪医療センター消化器内科), 外山 隆(国立病院機構大阪医療センター消化器内科), 石田 永(国立病院機構大阪医療センター消化器内科), 小川 吉彦(国立病院機構大阪医療センター感染症内科), 矢嶋 敬史郎(国立病院機構大阪医療センター感染症内科), 上平 朝子(国立病院機構大阪医療センター感染症内科), 児玉 良典(国立病院機構大阪医療センター臨床検査科), 三田 英治(国立病院機構大阪医療センター消化器内科) |
抄録 | 【はじめに】AIDS関連悪性リンパ腫(ARL)は節外病変が多いため,診断確定に難渋することがある.さらに,バーキットリンパ腫(BL)とびまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)では必要な治療が異なることからこれらの鑑別も重要である.今回,肝生検で診断されたAIDS関連BLを2例経験したので報告する.【症例1】61歳,男性.2005年にHIV感染症を指摘され,未治療で当院経過観察中であった.2010年11月頃から全身倦怠感が出現.2011年2月のCTで多発性肝腫瘍と腹腔内に腫大リンパ節を多数認めたため精査目的に入院となった.経皮的肝生検を施行しDLBCLと診断された.同年3月から抗レトロウイルス療法(ART)を導入し,R-CHOP療法を6コース施行後CRとなった.その後の検討でmyc遺伝子再構成:IgH/myc(+)であることが判明し,最終診断はBLに変更された.R-CHOP終了後2年3ヶ月間無再発生存中である.【症例2】57歳,男性.2007年8月他院でカポジ肉腫(KS)とHIV感染を指摘され当院に転院となった.転院後,KSに対してリポソーム化ドキソルビシン(PLD)を投与開始し,9月からARTを導入した.同年11月に肝機能異常が出現し,CTで多発性肝腫瘍および左鎖骨上窩リンパ節腫大を認めたため精査目的に入院となった.入院後肝生検を施行し,病理組織学的にBLと診断された.PLD 6コース投与後のCTで肝腫瘍の縮小を認めた.12月からBLに対してリツキシマブ併用hyper-CVAD/MA療法を3コース施行しCRとなった.【結語】肝浸潤を伴うARLが疑われ,肝生検でBLと診断された2例を経験した.ARLは節外病変が多いため確定診断に難渋することもあるが,肝生検を含めた様々な手技を用いて早急に鑑別診断することが重要である. |
索引用語 |