セッション情報 | ポスターHCC-5 |
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タイトル | P-368:HCC RFA治療後にリンパ節転移再発を繰り返す症例 |
演者 | 齋藤 裕(徳島大学外科学) |
共同演者 | 島田 光生(徳島大学外科学), 宇都宮 徹(徳島大学外科学), 居村 暁(徳島大学外科学), 森根 裕二(徳島大学外科学), 池本 哲也(徳島大学外科学), 荒川 悠佑(徳島大学外科学), 金本 真美(徳島大学外科学), 岩橋 衆一(徳島大学外科学), 高須 千絵(徳島大学外科学), 石川 大地(徳島大学外科学) |
抄録 | 【症例】60歳代 男性【現病歴】慢性C型肝炎に対してIFN施行されSVR.2012年3月,肝S8の17mm大のHCCに対してRFA施行.2012年12月,肝門部リンパ節再発病変認め,郭清術施行.病理組織上,非常に未分化な癌であり,原発巣特定困難も臨床上HCCの転移再発と判断.2013年4月,傍大動脈領域にリンパ節腫脹認め,HCCのリンパ節転移再々発と判断し,手術施行する方針となった.【既往歴】特記事項なし【感染症】HBsAg(-),HBsAb(+),HBeAg(-),HBeAb(-),HBcAb(+),HCVAb(+),HCV RNA量:検出せず【血液検査所見】Alb 4.1mg/dl,PT活性110.4%,ICG15分値7.0%,Plt 27.0万,AFP 6ng/ml,AFP-L3%<0.5,PIVKA-2 19mAU/ml,CEA 3.5ng/ml,CA19-9 9mAU/ml【画像所見】造影CT上,下大静脈背側(16b1 retrocaval)に淡く造影効果を認める径2cm大の腫瘤.MRI T1強調画像でiso~low,T2強調画像でhigh,拡散強調画像でもhigh intensity.前回リンパ節再発時と同様の画像所見を呈した.【手術】HCCのRFA後のリンパ節転移再々発と診断し,傍大動脈領域のリンパ節を広範囲に郭清した(16a2~16b2).【病理組織診断】免疫組織学検査ではAFP,hepatocyteは陰性.AE1/AE3,CK19,vimentin陽性,p63,34βE12,CK7,CK20,CD56は陰性.リンパ球系マーカーであるCD3,CD20,CD30,ALK-1はすべて陰性.病理コンサルテーションも行うも,やはり分類不能癌であり,確定診断には至らず.【術後経過】TS-1内服療法を開始するも2013年9月,PET-CTにて上縦隔にSUVmax9.1の集積認める腫瘤認め,転移再発と判断.【まとめ】HCC RFA後にリンパ節転移再々発をきたし全て外科的に切除施行するも,再発を繰りかえす稀な症例を経験し,診断・今後の治療方針を踏まえ討議して頂きたい. |
索引用語 |