セッション情報 ポスター

膵癌1

タイトル P-381:

当院の腹腔鏡下脾温存膵体尾部切除術に関する検討

演者 桂 宜輝(関西労災病院消化器外科)
共同演者 武田 裕(関西労災病院消化器外科), 中平 伸(関西労災病院消化器外科), 賀川 義規(関西労災病院消化器外科), 竹野 淳(関西労災病院消化器外科), 向坂 英樹(関西労災病院消化器外科), 谷口 博一(関西労災病院消化器外科), 加藤 健志(関西労災病院消化器外科), 田村 茂行(関西労災病院消化器外科)
抄録 【目的】腹腔鏡下膵体尾部切除は2012年4月にリンパ節郭清を伴わない手技を対象に保険収載され,今後の普及が期待されている.当施設では膵体尾部切除18例を施行しており,また,その中の6例は脾臓温存膵体尾部切除を行っており,安全性について検討した.
【方法】2010年8月から2013年9月までに18例(脾温存6例)の腹腔鏡下膵体尾部切除を施行した.体位は右半側臥位としマジックベッドにて固定し,ベッドローテーションにて仰臥位から右側臥位まで適宜体位を変更した.アクセスポートは臍部に12mm,剣状突起下左に5mm,左肋骨弓下に12mm,5mmとした.手術方法は,超音波凝固切開装置を用いて網嚢を開放し,胃脾間膜・脾結腸間膜を切開し,脾動静脈をクリッピング後,自動縫合器にて膵を切離した.
【結果】年齢は68.8歳(49-82),男性12人女性6人であった.手術時間は311分(178-983),出血量75g(少量-730),術後在院日数は23日(8-109)であった.感染性膵嚢胞1例にてGradeCの膵液漏となった.脾動静脈温存術ではBiclampを使用する事により安全かつ容易に血管分枝の処理が出来た.70歳(61-79),男性4人女性2人であった.手術時間は279分(178-983),出血量少量(少量-730),術後在院日数は18日(8-63)であり,重篤な合併症を認めず,他の12症例と比べ統計学的な有意差を認めなかった.
【結論】腹腔鏡下膵体尾部切除術は安全に施行出来た.脾動静脈及び脾臓を温存する腹腔鏡下膵体尾部切除術は手術時間が長くなり,出血の危険も高くなるとの報告もあるが,当施設の6症例では統計学的に有意差を認めず,脾動静脈温存術も機器の進歩により容易化していると考えられた.
索引用語