セッション情報 ポスター

膵癌1

タイトル P-382:

膵癌切除手術前後「長期間」補助化学療法の試み~根治切除であってもどこかに隠れている膵癌細胞を叩け!~

演者 柴田 聡(本荘第一病院外科)
共同演者 鈴木 克彦(本荘第一病院外科), 齊藤 孝(本荘第一病院外科), 加藤 健(本荘第一病院外科), 草野 智之(本荘第一病院外科), 廣嶋 優子(本荘第一病院外科), 小松 工芽(本荘第一病院消化器内科)
抄録 【目的】膵癌根治切除術後の生存率は消化管癌と比較し圧倒的に低い.これは,膵癌においては,根治切除後であっても,実際は癌細胞がどこかに潜んでいる可能性が高い事を意味する.この「潜在癌細胞」への対策として行われている術後補助化学療法は,半年間程度で終了するのが一般的である.これは,生存率が高く,「潜在癌細胞」が存在しない可能性の方が高い消化管癌では妥当だが,膵癌に対しては不十分ではないだろうか?術前補助化学療法(NAC)導入と,術後補助化学療法(AC)の長期化で,膵癌における「潜在癌細胞」を制御し,生存期間を延長することができないか,検討した.【方法】2010年にNACと長期ACを導入後,膵癌治療例は18例,切除例は12例(膵頭十二指腸切除術11例,膵体尾部切除術1例).切除例のうちNAC施行群が7例,非施行群が4例.NACはS1とゲムシタビン(GEM)の併用が基本形だが,主要血管への浸潤が強く疑われる場合は化学放射線療法(S1+照射)を検討した.長期ACの内容は,S1とGEMの併用を半年間,次いでS1単独を半年,GEM単独を半年,が基本形.【成績】切除例全体の生存期間中央値は23ヶ月間,3年生存率は34%であった.また,NAC群の3年生存率は75%であった.【結論】症例数が少なく,観察期間も短いものの,NAC+長期ACにより,潜在癌細胞を制御し,膵癌切除術後の生存期間を延長できる可能性が示唆された.
索引用語