セッション情報 ポスター

膵癌1

タイトル P-383:

当院における切除不能進行膵癌の治療成績

演者 吉水 祥一(関西労災病院消化器内科)
共同演者 柄川 悟志(関西労災病院消化器内科), 糸瀬 一陽(関西労災病院消化器内科), 水谷 直揮(関西労災病院消化器内科), 明神 悠太(関西労災病院消化器内科), 村井 大毅(関西労災病院消化器内科), 土居 哲(関西労災病院消化器内科), 嶋吉 章紀(関西労災病院消化器内科), 小豆澤 秀人(関西労災病院消化器内科), 戸田 万生良(関西労災病院消化器内科), 中村 剛之(関西労災病院消化器内科), 伊藤 善基(関西労災病院消化器内科), 萩原 秀紀(関西労災病院消化器内科), 林 紀夫(関西労災病院消化器内科)
抄録 切除不能進行膵癌は,Gemcitabin(GEM)による全身化学療法が標準治療とされており,1次化学療法とすることが多いが,近年,S-1,Erlotinib(Erl)などの併用による生存期間延長の可能性が報告されている.当院における切除不能進行膵癌の治療成績を検討した.【方法】2010年5月以降,当院で診断・治療を行った切除不能進行膵癌72例を対象とし,進行度及び治療法別にretrospectiveに検討を行った.【結果】患者背景は,男性35例,女性37例,平均年齢71歳,進行度はStageIII3例,StageIVa13例,StageIVb56例であった.初回治療内容は,局所進行群(StageIII・IVa)では化学療法(CT)6例(GEM5例,GEM+Erl 1例),化学放射線療法(CRT)2例,BSC8例であった.遠隔転移群(StageIVb)では,CT43例(GEM30例,GEM+Erl6例,GEM+S-13例,S-1 4例),CRT1例,BSC12例であった.生存期間中央値(MST)/1年生存率は,局所進行群では240日/18.8%(CT+CRT302日/37.5%,BSC80日/0%),遠隔転移群では165日/14.3%(CT+CRT198日/18.2%,BSC45日/0%)であり,局所進行群が良好であったが,有意差は認めなかった.また,いずれもCT+CRT群はBSC群と比較し有意な生存期間の延長を認めた.GEM単独療法群35例と,GEM+Erl併用療法群7例を比較すると,MST/1年生存率は,GEM群では270日/25.6%,GEM+Erl群では240日/0%と有意差は認めなかった.遠隔転移群でGEM単独療法を施行した30例のうち,S-1による2次化学療法を施行した群16例と2次化学療法非施行群14例を比較すると,MST/1年生存率は,S-1による2次化学療法施行群では345日/42.9%,2次化学療法非施行群では165日/6.3%とS-1による2次化学療法施行群で有意な生存期間の延長を認めた.【結論】切除不能進行膵癌に対するCT・CRTは,予後を改善する可能性が示唆された.GEM無効例や奏功後再燃例は,2次療法としてS-1を使用することで生存期間が延長する可能性がある.
索引用語